あなたは大丈夫?肩こり予備軍になっているかもしれない「合掌のポーズ」をおさらい
ヨガでおなじみの両手を胸の前で合わせる「合掌のポーズ」。シンプルなポーズですが、肩こり予備軍になってしまうやり方をしていることもあります。ご自分の合掌のポーズをチェックしてみましょう!
手や腕の使い方も肩こりの原因に
肩こりの原因は様々ですが、手や腕の力みもそのひとつです。例えば、PCやスマホの操作で手や腕が力んだ状態が続くと肩こりにもつながることがあります。こりを緩和するためには肩や首、その周辺の筋肉をほぐすだけでなく手や腕をゆるめること。そして、こりを予防するために力を入れる使い方をしないことも大切です。ヨガでおなじみの合掌のポーズでも、肩こり防止のために気をつけたいことがあります。
肩こり予備軍になる合掌とは?
ヨガクラスの始まりや終わり、木のポーズ(立位のバランスポーズ)などで両手を胸の前で合掌するときに、どんな合掌をしているでしょうか?ふたつの例を見てみましょう。
例1:肘を横に広げて手のひらをペタっと合わせていて、肩に少し緊張感が見られます。
例2:肘を張らず腕が楽な状態でやさしく手のひらを合わせているので、肩の力も抜けています。
見た目にも、そして実際にやってみた感覚でも2つ目の例の方が理想的な合掌であることがわかるのではないでしょうか。木のポーズをする時に肘を張った合掌と、ゆるめた合掌で木のポーズをしてみると、肩回りの緊張だけでなく、ポーズのとりやすさや安定感の違いにも気がつくかもしれません。姿勢を良くしよう、ポーズをきちんとやろうと、無意識のうちに肘を張ってしまうことがあるので気をつけたいですね。
肩こりしない合掌のやり方/合掌のやり方をおさらい
まず腕を下ろした状態で姿勢を整えてみましょう(座っている時は手を膝の上に)。足の裏やお尻など、床の接地面を感じて土台を安定させると、背筋を伸ばしながらも上半身の力を抜きやすくなります。
その状態から肘を張らずに両手をそっと胸の前で合わせます。手のひらの中心に少しすき間ができる程度に手は柔らかく保ってみましょう。肩の力をストンと抜いたまま合掌を続けます。
豆知識
この合掌する手は「アンジャリ―ムドラ」と呼ばれ、アンジャリ―(Anjali)は捧げる、ムドラ(Mudra)は仕草・態度を意味しています。右手は太陽や男性的エネルギー、左手は月や女性的エネルギーを象徴し、両手を合わせることで相反するエネルギーが調和され、自分の内側に戻って周囲の人たちに敬意を表すという意味を持っています。合掌のポーズの意味を少し意識してみると、余計な力みなく両手を合わることができるかもしれませね。
肩こりは日頃の習慣も影響します。このようなシンプルなポーズでも肩に力が入るやり方を続けるとその癖が合掌のポーズをしていない時にも出ることがあります。肩こり予備軍になる動きをしていないかぜひチェックしてみてくださいね。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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