"何もしない"ヨガポーズから得られる効果は?「壁に脚を上げるポーズ」のコツ

 "何もしない"ヨガポーズから得られる効果は?「壁に脚を上げるポーズ」のコツ
yoga journal US

一見どんな効果があるのかわかりづらい、壁に脚をあげて休むだけの「ヴィパリタカラニ」のポーズ。その効果とポーズのコツをご紹介します!

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壁に脚を上げるポーズ(ヴィパリタカラニ)のやり方

ヴィパリタカラニ
Photo by Yoga Journal US

1. お尻を壁に近づけてから仰向けになって脚を壁にあげてかかとを壁につける。両脚はピンと伸ばしきらず、膝の裏をほんの少しゆるめる。
2. 太ももの裏がつらく感じる場合はお尻を壁から少し遠ざけて心地よくいられる場所を探す。
3. 上半身はシャバアーサナの時と同じようにして楽に過ごす。両腕は胴体の横、または手のひらを胸やお腹にあてて呼吸を感じるなど好きな位置で。
4. 終わったら両膝を抱えて体を横に向けてからゆっくりと起き上がる。

ポーズの効果

足をあげる
Photo by Vidar Nordli-Mathisen on Unsplash

足のむくみを解消

長い時間立ちっぱなし、座りっぱなしでいると体内の水分(血液やリンパ液)の流れが滞って足に溜まり、むくみの原因になります。普段低い位置にある足を高くあげることでこうした水分の流れが改善されてむくみやそれに伴う重だるさが解消されていきます。

血行を良くする

足元の血液を心臓に戻すポンプの役割を果たすふくらはぎの働きが弱いと血行不良の元になります。足の位置が高くなれば自然と血液が心臓に戻りやすくなって全身の血行が改善されていきます。低血圧の人は足元からの血液が戻りづらいのでおすすめです。

心を落ち着ける

ポーズをとっていると次第に呼吸もゆったりとして自律神経が整い、動いていない体だけでなく心も落ち着いてきます。

消化を助ける

心と体がリラックスしている時は副交感神経が優位になっています。この状態が内臓機能が活性化される時。自分自身はお休みしていても内臓機能は消化のための活動をしてくれます。

心地よくポーズをとるために

目の周りもリラックスさせる

部屋を暗くするだけでも良いですが、小さなタオルやアイピローで目元を覆うと暗さと暖かさで目の周りの緊張もやわらぐのでおすすめです。

足元を温かくする

ポーズに入った後、足先に冷えを感じ始めてリラックス効果が半減してしまうことがあります。ポーズの最中での体の動きをできるだけ少なくするために、ブランケットを脚にかけてから脚をあげると良いでしょう。必要に応じて上半身も温かく保ちましょう。

ヴィパリタカラニ
足元の冷え防止だけでなく、かかとが壁にあたる時の違和感も緩和できます。

ただ休んでいるだけのようですがきちんと効果があり、特にこれからの季節に感じやすい足のむくみや冷えに悩む女性にはおすすめのポーズです。ゆったりとリラックスしながら一石二鳥、ぜひ試してみてください。

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AUTHOR

吉田加代子さん

吉田加代子

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。



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