自律神経はコントロールできる!?【呼吸とヨガポーズ】を使った簡単ストレスケア

 自律神経はコントロールできる!?【呼吸とヨガポーズ】を使った簡単ストレスケア
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誰もが何かしらのストレスを感じて日々を過ごす現代。ストレスは自律神経に影響を与え、その結果体調に不調があらわれることもあります。今日は、ヨガでできる、セルフメンテナンスのご紹介です。

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テクノロジーが発達し、あらゆるものが進化する現代。昔よりずっと便利な世の中のはずなのに、なんだか心はセカセカ、イライラしがちではありませんか?人は危険が迫った時、2つある自律神経のうち、交感神経が心と体に一時的なストレスを与え、身を守るためのアクションをとらせます。

危険が去ると、この交感神経の働きは落ち着き、緊張がほどけてリラックス状態に移ります。また日の出・日の入とともに生活リズムがあるので、日中は活動するための交感神経が活発に、夜は休息するための副交感神経が活発になるという自律神経の切り替わりが規則正しく起こります。

現代では、ストレスを絶えず受ける環境で生活しがちです。例えば、スマホ・PCによる情報過多、スピードが求められる環境や、人間関係など。このような環境の中では、意識が内側ではなく外側に向き、緊張感が続いてしまい、交感神経が優位な状態が長く続いてしまっているのです。さらに夜になっても明るい照明の下で夜更かしをしたり、残業したりすると、昼夜の時間の流れと共に起こるべき自律神経の切り替わりがスムーズにできなくなります。

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自律神経とは、私たちの意思とはほとんど関係なく生命維持のために体内をコントロールしてくれる神経のことです。交感神経と副交感神経からなり、私たちの体温調整、呼吸、発汗、心臓の鼓動などを担ってくれます。交感神経と副交感神経がバランスよく、そして適切に機能することで、私たちの肉体は安定的に保たれています。この自律神経がストレス等が原因でバランスが乱れてしまうと、イライラや動悸、不眠、無気力、過食、疲労感など様々な不調につながります。

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交感神経が活発すぎることから起こると考えられる『セカセカ・イライラ』。交感神経そのものは人がイキイキと活動するためにとても大切な働きをしてくれます。ですから、ストレスが多い生活の中でも副交感神経が優位になるようにアプローチすることで、自律神経のバランスを整えやすくしていきます。

【ヨガで出来るアプローチ】

自律神経は他の種類の神経とともに、背骨の中を走っていて、全身に広がっています。ヨガのポーズで背骨を適度に刺激したり、ゆがみを調整することで、自律神経の伝達が良くなり、自律神経の働きを整えられる効果が期待できます。姿勢やバランスの改善で、筋肉の余計な緊張をゆるめることにも繋がります。そして交感神経が活発すぎる状態を改善するには、副交感神経を優位にさせる働きのある前屈系のポーズがオススメです。視界が遮られることで外部刺激を減らすことができ、骨盤の周辺には、人体にとって非常に重要な自律神経が集まってるので、前屈のポーズを実践することで、自律神経の流れを正して活性化し、内臓をはじめとした身体の働きを正常に持っていくことが期待出来ます。

そして呼吸は自律神経が支配する身体の生命維持機能ですが、自分の意志で深さや速さが調整ができます。この深さ・速さの調整により交感神経を優位にしたり副交感神経を優位にしたりすることができます。

呼吸

交感神経を高めるには、吸う息に意識を向けた呼吸をする。または、肋骨を広げる胸式呼吸をする。副交感神経を高めるには、吐く息に意識を向けた呼吸をする。または、お腹を膨らませる腹式呼吸をする。イライラした時には、副交感神経を高める呼吸を意識して行い、朝シャキッとしない時は交感神経を高める呼吸を行うなど、その時の心と身体の状態に合わせて使い分けてみましょう。 呼吸は、鼻呼吸が基本です。ヨガのポーズ中はゆったりした深い呼吸を心がけましょう。呼吸を意識的に行うことで、心を落ち着かせる効果があります。

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ひるかわえみこ

ひるかわえみこ

劇団四季にて数々の舞台でメインキャストとして出演。自身がダイエットに悩み、20kg痩せた経験から、『思考と体を整える』をテーマに、ヨガをライフスタイルに取り入れる方法を発信中。



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