うっかりやっているかも?ヨガ中にありがちな「間違った頑張り」
ヨガをしている時にポーズを正しくしようと頑張りすぎて、体にとって逆効果なことをしていることがあります。ありがちな「間違った頑張り」をしていないか、チェックしてみましょう。
呼吸が大切だから…
ヨガではポーズの形にこだわるよりも呼吸を優先させること、そして「深く吸って…深く吐いて…」というインストラクションを聞いたことがある人が殆どではないでしょうか。この時にやってしまいがちなのが、たくさん吸おうとしたり、勢いをつけて吐いたり、最後まで吐ききるのを待たずに次の息を吸い始めること。これによって心と体に多少の緊張状態をつくってしまうため、呼吸で心と体を落ち着けるという目的から離れてしまいます。吸う時には肺がやさしくゆっくりと広がる様子をイメージし、吐く時は急がずに最後まで丁寧に吐ききることを心がけましょう。
姿勢に気をつけているから…
ヨガのポーズをする時だけでなく日常生活でも猫背にならないよう背すじを伸ばす、胸を軽く引き上げて背骨をニュートラルに保つことを意識することは間違っていませんが、その度が過ぎては逆効果です。胸を張りすぎ、肋骨が前にせり出てお尻が後ろに突き出てしまう「反り腰」はよくあるケースです。反り腰は腰痛やぽっこりお腹の原因にも。立っている時だけではなく座っている時も骨盤が前傾しないように尾骨を下に向け、背骨の自然なS字のカーブを保つようにしましょう。また、反り腰になっている時はあごが上がって首の後ろのスペースが縮こまった感じもします。あごは軽く引いて目線を正面に向けることも忘れないようにしましょう。
腕や脚を曲げないように…
ダウンドッグや板のポーズ(プランク)をする時の腕や、立位のポーズをする時の脚はまっすぐにするとは言え注意が必要です。気がつかないうちに伸ばしすぎて(過伸展、ハイパーエクステンション)その部分の関節や靭帯を痛める原因になってしまいます。関節が柔らかい人はその傾向が強いので注意が必要です。
腕
両手をついた時に肘の内側の線がどこを向いているのかをチェックしてみましょう。線が正面を向いて肘が内側に入っていたら伸ばしすぎです。互いの線が向き合うように整えましょう。
脚
側面を強く伸ばすポーズ(パールシュヴォッターナーサナ)や三角のポーズなどをする時に脚で力強く体を支えようとして膝の裏がピーンと伸びきった感じがするほどまで脚を伸ばしていませんか?伸ばす癖がついている人は最初は違和感があるかもしれませんが、100%伸ばさず、「パッと見ではわからないけれど少し曲げている」状態を作ってみましょう。
この中で心当たりがあったら、心と体にゆとりを持たせて「頑張り過ぎ」を防いでみてください。心地よくヨガのポーズをとれるようにしましょう。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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