【意識を変えるだけで直せる】立位のバランスポーズで体がグラつく3つの理由と解決法
ヨガのバランスポーズで体がグラグラしてしまう時には、ほんの少し意識を変えることで安定感につながることがあります。よくある3つの不安定の理由、ご自分に当てはまるものはありますか?
上に上に…ばかりを意識している
木のポーズでは膝を曲げた側の足の裏を高い位置(太ももの内側)につける、両腕は頭上に伸ばす、戦士のポーズ3では上半身をできるだけ倒して脚を高くあげる、両腕を頭の向こうに伸ばすことを重要視していませんか?見た目にはこうした動きになりますが、慣れていない内にこれらを優先しようとすると安定感を得る練習からかけ離れてしまいます。バランスポーズでは上にいくこと、高くあがることに意識が向きがちになりますが、まずは下、足もと(体と床が接地している部分)を丁寧に意識することから始めましょう。
片足で立っている時はその足の裏全体でしっかりと床を踏めていますか?意識をしていないと足の外側(小指側)にばかり体重がかかり、それによってバランスが崩れることがよくあります。脚や腕をあげることで足の裏全体で踏めなくなる場合は無理に上げる必要はありません。
目線が不安定
ヨガのポーズを練習する時に目線をどこに、どのように向けるかで集中力や安定性に違いがでてきます。バランスが崩れそうになると視線が泳いでしまったり、集中して一点を見つめているけれど目に力が入って顔全体が緊張していることもよくあります。遠くの一点を眺めるようにして、やさしい表情をつくるようにしてみましょう。
呼吸のリズムが一定でない
バランスを取ろうと一生懸命になっていつの間にか呼吸を止めていたり、グラグラして慌てて呼吸が浅く、早くなったことは誰にでも経験があることでしょう。ポーズをとっている間は、体がどういう状態にあるかよりも、安定した呼吸ができていることが大切です。バランスポーズの最中に呼吸の乱れに気が付いたら、上述の足元の安定と目線を整え、それでもまだ落ち着かない時は難度を下げて行ってみましょう(例:木のポーズであげた足を低くする、戦士のポーズ3で上半身を少し起こしてあがった脚を下げるなど)。バランスポーズに入る前に、山のポーズで両手を胸の前で合掌して呼吸を丁寧に整えるのもおすすめです。その時と同じ呼吸でバランスポーズをキープできるようにしてみましょう。
バランスポーズでは見た目を意識して「形作り」に気を取られることもあるかもしれませんが、まずはこうしたことから直して徐々に安定感を高めていきましょう。
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AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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