【Q&A集】実力派ヨガ講師が回答!今さら聞けないヨガの疑問「バンダって何のこと?」etc.
読者のみなさんから寄せられたさまざまな疑問を、実力派の先生方にぶつけてみました。いまさら人に聞けない細かな疑問にもお答えします!
ヨガ用語編
Q. 腰と骨盤ってどう違うの?
A. 腰は背骨の下、骨盤は背骨の土台
「腰は背骨の下のほう(ウエストエリアの背骨)、骨盤は背骨の土台部分、と区別するといいでしょう。解剖学的には、腰は腰椎(骨盤のすぐ上の背骨5個)で、骨盤は寛骨・仙骨・尾骨の総称です」
Q. 「バンダ」を意識するってどういうこと?
A. エネルギーが集中する場所に意識を向けてゆるませないこと
「バンダとはハタヨガの技法のひとつ。主に『ムーラ・バンダ(会陰部)』『ウディヤナ・バ ンダ(へそ下)』『ジャランダー ラ・バンダ(喉)』があります。ポーズ中にここをゆるませないことが、バンダの意識につながります」
ドルフィンポーズでウディヤナ・バンダを意識すると、体の内側から支えられる感覚がある。
Q. 「オーム」ってどういう意味?
A. a+u+mからなる神聖な言葉
「『Om(オーム)』とは、3つの音声(a+u+m)からなる存在全体を表す神聖な音のこと。『Om』を繰り返し詠唱すると瞑想のさまたげを消し、さまたげの発生を防ぐといわれています。『Om』とともにシャンティと3回唱えるのは、まわりの環境や心を静めるためです」
Q. 「手放す」ってよく言われるけど何を手放すの?
A. 目標に達してもそこに安住せずに修練を続けること
「『ヨーガスートラ』から考えてみると『無所有』『離欲』にあたります。無所有とは物質的なものも記憶なども執着せず、いつも心を軽くする。離欲とは見るもの聞くものすべてに対し意図的に無関心であることという意味です。ヨガの練習にたとえるなら、努力して目標に達成してもそこに安住せず、先に向けてさらなる修 練をし続けることと言えますね」
A. 本来の自分には不要な固定観念
「『手放す』には観察と気づきが必要です。まず、アーサナや呼吸法を行うと、心身に変化が起こります。そういった生命の反応を、冷静に『観察』することにより、今という瞬間に起こる事実に『気づき』ます。すると、妄想や幻想が次第になくなり、本来の自分には必要ではない、無意識の固定観念や常識の手放しが起こるのです」
Q. 「プラーナ」ってなんですか?
A. 「氣・生命力」です
「プラーナとは『氣・生命力』のことで、生命活動において欠かすことができません。プラーナがあることにより私たちの体も心も動くことができます。たとえば、呼吸から天の氣を、食事から地の氣を、智慧を学んだり人と関わったりすることで人の氣を取り入れています。プラーナは肉体よりも微細で、プラーナを感じるためには感覚を磨く必要があります」
Q. 「グラウンディング」ってどういうこと?
A. 「自分の中の重心を下げていく」
「もともとは『地に足をつける』という意味の言葉ですが、ヨガでは『自分の中の重心を下げていく』と解釈するとわかりやすいでしょう。体だけでなく、忙しいマインドも、碇を下ろすようにグラウンディングすると物事がクリアに見えてきます」
スカーサナで、今この瞬間にいる自分を味わってみて。体もマインドも広がりを感じよう。
Q. 「あばらを閉じる」ってどうすればいいの?
A. おへその下を引き込んで胸を上げてみて
「胸を横に開こうとすると肋骨が前に出てお腹の力が抜けてしまいます。そうならないために、おへその下を背中側に引き込むようにすると、肋骨が引き上がります。胸を開くときは、横ではなく上に伸ばすイメージで行ってみましょう」
NG
胸を横に開こうとすると肋骨が前に出て、お腹の力が抜けてしまう。
OK
膝から頭頂まで真っすぐ伸ばし、おへそから指3本ほど下をさわる。
さわっているところを背骨のほうに引き込むと、胸が自然と引き上がる
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