少し足を開いて立ち、目をあけたままで行う。このバンダは指導者によって、やり方がそれぞれ異なるだろう。例えば、この4つの方法がある。 a) 上体を前かがみにして、ひざを曲げ、両手をひざの上にのせて行う。 b) 前かがみで練習をはじめ、ある程度経験を積んだら、上体をまっすぐに起こし、両手を腰において行う。 c) はじめから上体をまっすぐに伸ばしたまま行う。 d) 上体を前かがみにして、ウディーヤーナ・バンダを行いながら上体を起こし、両手を腰におく。(アイアンガー・ヨガ)
鼻から深く息を吸い、(口をしっかりとじて)鼻から一気に息を吐きだす。腹筋を思い切り収縮させて、肺からできるだけ空気を押し出したら、腹筋をゆるめる。
ここで「息を吸うふり」をする。つまり、息を吸うように胸郭をひろげるが、実際は息を吸わない。(息を吸わずに)胸郭をひろげると、腹筋と内臓が胸郭の中にひきこまれ、腹部にくぼみができる(勢いよく行うようにと言う指導者もいるが、ここではゆっくりと腹筋、もしくは、へそを背骨のほうに引き上げる)。 ウディーヤーナ・バンダは必ずジャランダーラ・バンダと一緒に行うので、このときにジャランダーラ・バンダを使う。
二つのバンダを保持したまま、5〜15秒。ゆっくりと腹筋をゆるめて、自然に息を吸う。このラウンドを3〜10回、自分のできる範囲で行う。次のラウンドに移る前に、自然な呼吸を1回以上行うこと。
ウディーヤーナ・バンダでの腹部のくぼみと、横たわったときに自然にできるくぼみは同じ程度だ。正式には、この姿勢はターダーギ・ムドラー、池のムドラー(ターダーギ=貯水池)と呼ばれる。腹部のくぼみが貯水池を連想させるからだ。仰向けに横たわり、両腕を頭上にのばして腕の後ろ側を床につけたら、かかとを押し出す。腕と足を遠ざけることで、腹部が上体にひきこまれ、貯水池やプールのようなくぼみができる。だか、ここでは息を止めないこと。自然に呼吸をし、下腹をへこませたまま、息をいっぱいに吸いこんで上腹部をひろげる。ゲーランダー・サムヒターによると、このバンダは「老と死を克服する」。
胃腸の潰瘍・ヘルニア・高血圧・心疾患・緑内障・月経・妊娠
上記のステップ1aのように、立った姿勢で両手をひざにおく代わりに、手の平の付け根を太ももの上部に押し付ける(右手は右ももの上、左手は左ももの上)。大腿骨を下に向かって押すことによって、下腹部に自然なくぼみが少しできる。
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