「痛い」「面倒」乳がん検診に感じるハードル…乳がん経験者対象に実施したアンケートからわかったこと


2023年5月、ヨガジャーナル公認ヨガ講師でもあるケリー・リカさんが発案しヨガジャーナルオンラインと共に立ち上げた「乳がん経験者のためのウェルネスヨガコミュニティ」には、約200名近いメンバーが参加しています。今回は、メンバーを対象に実施したアンケートから、乳がんになる前どんなことを考えていたのか、意識や行動について経験者の声をお伝えします。
「乳がん罹患者は9人に1人」という事実を半数が知らない
乳がんになる前となった後では、行動や意識に大きな違いが見られるのは当然のことです。世界的にも毎年10月を「ピンクリボン月間」として、世界各地で様々な乳がん啓発イベントが行われています。日本でも10月は、街やメディアなどもピンクリボン関連の発信でいっぱいになります。ピンクリボン運動とは、乳がんの早期発見・早期治療の大切さを訴え、乳がんという病気への理解を促す啓発イベントですが、そこで発せられるメッセージを全ての女性が自分ごととして積極的に受けていたかというと、どうやら少しギャップがあるようです。

私たち乳がん経験者のためのウェルネスヨガコミュニティでは、協賛企業のミルテルと共同で、乳がん経験者でもあるコミュニティメンバーに対し「乳がんになる前の意識と行動についてのアンケート」を実施(回答者59名)。その調査によると、例えば、「乳がんになる前、『乳がん罹患者は9人に1人』という情報を知っていましたか?」という質問に対し、「いいえ」と回答した人が半数。乳がん検診の重要性や早期発見・早期治療というメッセージを認識していた人は50%という結果となりました。
乳がん検診へのイメージは「痛い」「優先度が低い」「面倒」
今回のアンケートでは「乳がん検診」についてどう考えていたかについても聞いています。
「乳がんになる前、乳がん検診についてどのようなイメージを持っていましたか?」という質問に対し、「痛い」と答えた人が36%、「大事だとは思うが優先度は低い」と答えた人が34%、「面倒臭い」と答えた人が12%でした。また、「乳がんになる前、積極的に乳がんいついての情報を収集していましたか?」という質問には66%が「いいえ」と回答していました。
女性の中で乳がんは罹患率1位のがんです。しかし女性たちの毎日は忙しく、自身のことより周囲のことに意識を向けて行動しがちです。たとえ乳がん検診の重要性を伝えるステートメントやメッセージを街やメディアで目にしたとしても、自分ごととして捉えて行動を変えるというところまで至らないのは想像するに難くありません。乳がんの罹患率は40歳前後から増え始めますが、その世代の女性は子育てや仕事、介護などで特に忙しいため、「大事だとは思うが優先度は低い」と考えていた人が多いのも納得の結果と言えます。多忙な毎日を送る女性にとっては、医療機関で受ける乳がん検診は受けること自体ハードルが高いと言えるでしょう。
乳がん検診自体は受けて「不安が解消された」が、検査の痛みについては不満の声も

では、実際に乳がん検診を受けたときはどう感じたのでしょうか?
乳がん検診を受診したきっかけは、「職場の健康診断」と回答した人と、「胸にしこりなどの違和感があったから」と答えた人がほぼ同数。やや強制力のある機会があったこと、自分の体に違和感を感じたことで自分ごととして捉えたことが大きいようです。そして実際に検診を受けた人に検診について「受診して良かった点/不満に思った点」に分けて聞いてみたところ、良かった点としては「不安が解消された」という声が大多数。一方で、不満に思った点としては「痛み」「検査結果の遅さ」などに多くの声が集まりました。
乳がんへの漠然とした不安をなくすところから一歩踏み出すためにできること
乳がん検診は、痛みや面倒さというハードルはあるものの、早期発見によって治療の選択肢が広がり治癒の可能性も高くなります。忙しく、わざわざ検診に行くのが大変なのであれば、日頃から乳がんへの意識を持ち、自身の体について知る時間や機会を習慣的に持つことが大事だと言えるでしょう。そのためにできることを2つ、紹介します。
1)ブレストチェックを習慣にする
乳房の状態を把握して、乳がんの早期発見につなげるためのセルフチェックや検診のこと。自宅で、以下の項目をチェックしてみましょう。実施するタイミングは月経終了後や、閉経された人であれば誕生日や記念日、第⚪︎金曜日など覚えやすい日に行うことをおすすめします。

チェック項目:
●見て確認する:「くぼみ・ふくらみ」、「ただれ・変色」、「ひきつれ」はないか?
●触って確認する:「しこり」はないか?4本指で「の」の字を書くように、指先で軽くなでるように“しこり”の有無を調べる。
●横になって確認する:「しこり」はないか?仰向けに寝て、背中の下に低めの枕か畳んだタオルを入れて、乳房をさわって、しこりを調べる。
参考:日本乳がんピンクリボン運動「はじめよう!セルフチェック」より
2)手軽な検査キットを活用する
検査における様々なハードルを低くするものとして、スキャンテストが注目されています。スキャンテストとは、唾液を採取して乳がんの罹患リスクを調べる検査。がんに罹患したことで起こる体の中の変化やバランスを調べることで乳がんの早期発見をサポートするというものです。自宅でできる手軽さが魅力です。こうした検査キットを定期的に活用することで、自身への体への意識を高めるのに役立ちます。
ミルテルの検査キットは自宅で簡単→LINEで完結する手軽さが魅力
唾液や尿、血液などを採取してがんリスクを評価する検査は増えていますが、ヨガジャーナルオンラインが注目するのはミルテルの乳がんリスク検査「スキャンテスト 乳がん ハイリスクサポート+」。痛みもなく手軽に乳がんリスクを測定することができ、もしハイリスクだった場合には乳がん検診費用相当額が受け取れるので、乳がん検診受診のきっかけ作りになり早期発見をサポートしてくれるアイテムとして期待されています。

この検査では、がん細胞から分泌されたポリアミンという代謝物が唾液中にどれだけ含まれているか、そのバランスによって乳がんにかかるリスクを評価。ポリアミンとは、細胞の成長や増殖などの生命活動に深く関与している物質で、ポリミアンが不足すると細胞の老化が著しくなると考えられています。いくつかのポリアミンは、がん患者の唾液で増えることが知られており、がんのバイオマーカーのひとつとして期待されてきました。近年では、解析の精度が向上し、唾液中の微量なポリアミンの検出が可能となったため、今まで以上にがんのバイオマーカーとして注目を集めているのです。

検査において最も気になるのは信頼性かと思いますが、それについては、AUC=0.95(1に近いほど高精度)と高く、ミルテルの検査サービスは全国800の医療機関で採用されている実績からも、信頼度の高さが表れています。
*ちなみに、「スキャンテスト乳がん」でわかるのは、今現在の罹患リスク。将来のがん罹患リスクを評価するものではないため、定期的に受検することをお勧めしています。
ミルテルの「スキャンテスト乳がん」のやり方は簡単で、自宅で唾液を採取してポスト投函するだけ。結果は1か月後にLINEで送られてきます。もし結果が「ハイリスク」となった場合は、医療機関でのがん検診代を支援(一律1万円)してくれる手厚いサポートも嬉しいですね。

もちろん、この検査を受けたからと言ってそれで終わりにするのではなく、この検査を受ける目的は「乳がんを自分ごととして捉えること」。結果がローリスクだったとしても、自分の体への気づきのきっかけとして医療機関でのがん検診受診につながることが何より大事です。
忙しくて自分のことはつい後回しな女性にこそ、ぜひ活用してほしいミルテルの検査キット。気になる方はLINE登録することをおすすめします。
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