ユラユラ揺らすだけで股関節が柔らかくなる?理学療法士が勧める「ジグリング」とは
③左右膝倒し
写真のように、仰向けで両膝を90度くらいに曲げて、足幅は肩幅に広げます。両膝を同時に右→左、左←右へと繰り返し倒します。ポイントは、両膝をその都度できるだけ床に近付けていくことです。
④膝回し
写真のように、仰向けで両膝を曲げて両手のひらを膝にあてます。そこから手のひらで少し誘導しながら左右対称に円を描くように両膝を大きく同時に回します。反対回しも行います。ポイントは、股関節を支点に、太ももをマドラーのように、できるだけ均一のスピードで大きく綺麗な正円を描くように回すことです。
⑤骨盤回し
写真のように、立位で骨盤に両手をあてて、骨盤を円を描くように大きく回します。反対回しも行います。ポイントは、できるだけ均一のスピードで大きく綺麗な正円を描くように回すことです。
③④⑤はそれぞれ1分間、動かすペースは「1・2秒、1・2秒・・・」のペースで行ってください。こちらも反動をつけるのではなく、力をできる限り抜いて優しく動かします。
ジグリングは、毎日30分行うと効果があるとも言われていますが、私はまず毎日5分〜10分くらいで良いと思います。無理のないペースで続けていきましょう。
まとめ
股関節を柔らかくしようと、まずストレッチから始めるのは決して間違いではありません。でも正しいストレッチのやり方を分かって行わないと、効果がないどころか関節や筋肉などの組織をを痛めてしまうリスクがあります。ストレッチには知っておくべきルールがあるのです。
ストレッチの前にまず、今回紹介したユラユラ揺らして緩める「ジグリング」を取り入れてみましょう。ジグリングを行うことで、血液循環が良くなり筋肉を温めて、身体の余分な疲労や痛み、緊張を軽減しつつ、左右のアンバランスなどといった身体の歪みの解消が期待できます。このように身体を適度に脱力させてニュートラルな状態にまず整えた上で、ヨガやストレッチを続けていく方が、より効率良く安全に柔軟性を改善していくことが期待できます。
ライター/堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。モデルやレポーターとして活動中ヨガと出会い、2006年にRYT200修了。その後健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士国家資格を取得し、慶應義塾大学大学院医学部に進学。現在大学病院やスポーツ整形外科クリニックで、運動機能回復のためのリハビリ治療に携わる。RYT200ヨガ解剖学の講師も務める。一児の母。2020年RPYT85(マタニティヨガ養成コース)修了。
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