足がだるい原因と解消法|夜に感じる足の「だる重」をスッキリさせる簡単ヨガ&ツボ

 足がだるい原因と解消法|夜に感じる足の「だる重」をスッキリさせる簡単ヨガ&ツボ
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伊藤香奈
伊藤香奈
2019-07-22

仕事が終わって家に着いたら足がだるくて動けない、歩くのもしんどい...そんな毎日を過ごしていませんか?足のだるさの原因を知って、その苦痛を和らげる毎日のケアをしていきましょう!

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足がだるい原因とは

立ち仕事をした日や座ったままなど同じ姿勢をとり続けていた日に、足がだるいと感じることが多いと思います。足がだるいと感じる大きな原因のひとつが、むくみです。「むくんでいる状態」とは、体の一部、または全体に水分がたまり、膨れていること。男性に比べて筋力の弱い女性は、特に下半身に水分がたまりやすく、むくみやすいと言われています。むくんだ状態の足の体積を測ってみると、両足でコップ一杯分以上(200ml)膨れていることもあるのだそう。それほどの水分が足にたまっているわけですから、足を動かすのがだるく&重く感じるのもうなずけます。

足がむくむ原因

人間の体は、心臓から送り出された血液が動脈を通って栄養分を運び、静脈が老廃物や不要な水分を回収して戻ってくるという循環になっています。むくんでいる状態とは、この循環が溜まっている状態。上手に循環されない原因は様々ありますが、特に働く女性は多くのむくみの原因を抱えながら生活しています。以下に挙げる状態は、むくみの原因になりうるものばかり。あなたも心当たりがありませんか?

ヒールの高い靴を履いている

心臓から送り出された血液が足に届き、静脈を通って心臓に戻る時、血液は重力と逆らって上に登らなければなりません。この上方向の循環を助けるのが筋肉の動きです。特にふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれるように、足に循環してきた血液を上に送り出すポンプの働きをしていますが、このふくらはぎの働きが悪くなると、血液の循環が悪くなりむくみの原因になります。ヒールを履いている場合、足は常につま先立ちをしている状態になるため、ふくらはぎにはずっと力が入っている状態。つまり筋肉は収縮している状態になります。筋肉がキュっと縮こまっている状態ではポンプはうまく働かず、循環が滞るためむくみを生んでしまうのです。

体が冷えている

お風呂につかって体を温めると血行が良くなりますが、逆に冷たい飲み物を飲んだりクーラーのきいた部屋に長時間いると体が冷えて血行が悪くなります。体が冷えると筋肉の働きもにぶくなることから、冷えは血行の悪さと筋肉の働きの低下というダブルでむくみにつながる原因を生んでしまうのです。

座りっぱなし、立ちっぱなしで長時間過ごす

同じ姿勢で長時間いることも、むくみの原因になると良く言われています。これも上記と同じく、同じ姿勢でいることで筋肉が動かされていないため、筋肉がポンプの機能を果たすことができず循環が滞り、むくみを引き起こしています。

思い当たるものはありますか?

足のむくみを放置するとどうなる?

足がむくんだ状態を放置すると、静脈に沿って張り巡らさせているリンパ管もむくみにより圧迫されて動きが悪くなり、悪循環を助長させます。リンパ管は老廃物や余分な水分を運ぶ機能も持っていますが、同時に体に悪影響を及ぼすウィルスなどを体外に排泄する「免疫」の役割もあります。むくみによりリンパ管の働きが鈍くなることで免疫機能の低下し、体調不良や体のだるさを引き起こすこともあります。

むくみを撃退するヨガポーズ

立ったまま、あるいは寝たままできる、むくみにアプローチするヨガポーズをご紹介します。どちらも、ヨガ初心者でもできる簡単なポーズ。1日の終わりにはもちろん、足のだるさが気になった時にぜひ試してみてください。

プラサリタパードッターナーサナ

開脚前屈 立位 プラサリタパードッターナーサナ
プラサリタパードッターナーサナ/photo by YJ US

足の裏側をストレッチすることを目的として行う場合は、無理に頭を床につけようとせず、足裏が気持ちよく伸びる位置を探しましょう。上半身を左右に揺らすと、ストレッチの入る場所が変わり気持ち良いでしょう。

プラサリタパードッターナーサナの詳しいやり方

ヴィパリタカラニ

ヴィパリタカラニ
ヴィパリタカラニ/photo by YJ US

さらに脚を上げた状態で足首を回したり、つま先を天井に向けるストレッチをすることで、ふくらはぎ周りの筋肉を動かすことができます。寝る前に5分間、足を上げてむくみを取ってから、寝るようにしていきましょう。次の日の朝の体のだるさが格段に変わってくるでしょう。

ヴィパリタカラニの詳しいやり方

むくみに効くツボ

三陰交のツボ

三陰交 ツボ
三陰交のツボを指圧/photo by YJ US

内側のくるぶしから指4本分上にある三陰交のツボを、親指で押して刺激しましょう。むくみがひどい時は、指の跡がついて戻らないこともありますが、数分押し続けると、徐々に指が深く入りやすくなるでしょう。押した後は、足首を回したり足を空に向けてぶらぶらとして、足をならしてあげるのもお勧めです。

まとめ

マッサージや温泉につかることで、一時的に血行が良くなりむくみを改善することはできます。しかし日常的にむくみが起こりづらい体質にするには、日ごろからふくらはぎを含めた下半身の筋肉を良く動かすことや、柔らかく保つことが大切です。ヨガやストレッチ、ツボ押しなどを日常に取り入れて下半身の筋肉を動かすことで、むくみやすい体質も変えることができるでしょう。

ライター/伊藤香奈
ハワイで全米ヨガアライアンス200時間を取得後、ヨガマット卸業者にて新規ヨガイベントの立ち上げや新人講師発掘オーディションのプロデュース責任者等を歴任。800人以上のインストラクターと出会い、現在ヨガ雑誌やイベントの第一線で活躍するインストラクターを数多く育成・輩出する。2017年に、ヨガインストラクターのビジネスサポートを行うコンサルタントとヨガライターの活動をスタート。現在はヨガライターの養成にも力を入れている。

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三陰交 ツボ