寂しい時に硬くなる部位は?体に働きかけ心を整えるヨガキネシセラピー
抱えているネガティブな感情にアプローチして筋肉に働きかけるメソッド、ヨガキネシセラピーで柔軟な体と健やかな心を目指しましょう。今回は、寂しさを感じた時に硬くなる部位とそれをほぐすためのアーサナ。寂しいという感情は、時に気づきにくいもの。硬くなる部位を感じることで、普段ないがしろにしてしまいがちな「本当の自分の心」に気づくことができるかもしれません。教えてくれるのは、ヨガインストラクターの谷戸康洋先生。
寂しさ・恐れを感じると大腰筋、前脛骨筋・腓骨筋が硬くなる
寂しさや恐れを感じると、腰から脚の付け根までを走る大腰筋、すねまわりの前脛骨筋(ぜんけいこつきん)・腓骨筋(ひこつきん)が硬くなります。どちらも足を動かすために必要な筋肉で、柔軟になることで「一歩前に踏み出そう」という思いをサポートします。
アーサナの前後に筋肉の柔軟性をチェック!
大腰筋
膝立ちで右足を一歩前に。左脚をどこまで後ろに伸ばせるかでチェック。反対側も。
前脛骨筋・腓骨筋
正座で両手を後ろにつき、背骨を伸ばす。どこまで膝が上がるかでチェック。
大腰筋をほぐすプロセス
ナーヴァーサナで大腰筋を縮める
股関節を引き込むポーズで、大腰筋を縮めて刺激。お腹と太腿を、しっかり近づけて。
HOW TO
座って膝を軽く曲げ、背中が丸まらないように骨盤を立てる。両腕を体の前で床と平行に伸ばす。硬い人は、まずこの姿勢を練習。坐骨を支点にバランスをとり、ゆっくりと膝を伸ばして5呼吸。
アンジャネーヤーサナのアレンジで大腰筋を伸ばす
前の足を膝の真下にセットすることで後ろ脚の鼠蹊部がスムーズに開き、大腰筋が伸びます。
HOW TO
膝立ちから左足を一歩前に出し、右脚を後ろに伸ばして床に膝をつく。右腕を天井方向へ上げ、左手は左膝の上に。
上半身を左に傾け、左手を床につける。ブロックを手の下に置いてもOK。心の中でフキダシ内の言葉を唱えて10秒。反対側も。
前脛骨筋・腓骨筋をほぐすプロセス
パシャーサナで前脛骨筋・腓骨筋を縮める
すね回りの筋肉を、強力に収縮するポーズ。重心を前にかけることでより効果が高まります。
HOW TO
両膝を曲げてしゃがむ。上半身を左にねじり、右肘を左膝にかける。胸の前で合掌し、5呼吸。反対側も。
体が硬い人は:
かかとを下ろせない場合は、かかとの下にタオルや、マットの後ろ側を丸めて入れてもOK。
プールヴォッターナーサナで前脛骨筋・腓骨筋を伸ばす
足裏をしっかり床につけて、すねを伸ばします。キツい人は膝を直角に曲げて。
長座になる。お尻から30cmほど後ろに両手をつき、指先を体に向ける。足裏で床を押し、お尻を上げて心の中でフキダシ内の言葉を唱えながら5呼吸。
教えてくれたのは…谷戸康洋先生
器械体操で国体出場。2012年、studiofika設立。ロサンゼルス在住のDr.Hommaが提唱するHSKキネシオロジーをベースに、ヨガキネシセラピーを考案。本誌連載「漫画で読むヨガ哲学」で監修を務める。
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