デジタルオフが生み出す読み書き時間。アナウンサーを経てカレー屋の大島梢絵さんが毎日ご機嫌な理由

 デジタルオフが生み出す読み書き時間。アナウンサーを経てカレー屋の大島梢絵さんが毎日ご機嫌な理由
Kozue Oshima
腰塚安菜
腰塚安菜
2023-12-15
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journaling

「ジャーナリング」は日課。ナチュラルな自分に戻る時間を毎日作ろう

梢絵さん:今、仕事以上に大切にしていることは「ジャーナリング」をする時間です。

ーー最近、実践する人が増えてきましたが、読者の方には詳しく知らない方もいると思います。まずは梢絵さんなりのやり方をお聞きしたいです。

梢絵さん:私の場合、まず『書く瞑想』(古川武士著・ダイヤモンド社)という本に書かれた方法をお手本にすることから始まりました。

これを読むまでの自分は、心の中にたまったモヤモヤしたものを吐き出すために書くやり方だったのですが「こんなことがあって、今日もいい日だったな」といったポジティブなことも合わせて書くようになりました。プラスなことも、マイナスなことも書く。

分かりやすい趣味ではありませんが、ばーっと紙に気持ちを書き出すことで、自分を発見する作業は楽しいです。

ーー「モーニングジャーナル」とも言われ、書く時間は朝にとるという印象もありますね。梢絵さんは、夜の時間にもジャーナリングをすることは?

梢絵さん:夜は主にインプットのための読書をしますが、特にテーマは決めずに、朝よりは力を入れないジャーナリングをすることがありますね。SNSやnoteなどへのアウトプットをするのは朝がメインです。アウトプットは、夜よりも朝のほうが捗ります。

ーー最後に、梢絵さんのように、なかなか自分の意志でデジタルオフ時間をとれない10代、20代の若者へアドバイスやメッセージをお願いします。

梢絵さん:私は今「何もしない」時間が大切だと思うんです。

何もしないっていうのは、スマホを触ることすらしない。ただボーッとして、散歩するような時間が、最近すごく大事だなと思うようになりました。やっぱり、10代20代の多感な時期って、みんなとの繋がりを重視してしまいがちで、スマホを使うことが楽しいことばかりになってしまうとは思うんですけど。そんな時は一日の中で1時間でもいいから、電源オフにしてみる。家の中にいたら窓を開けて夜風を感じてみるとか、家の近くを歩いてみるとか。人間が動物に戻るっていうんですかね。ナチュラルな自分に戻る時間が30分でもあるといいなと。それが今私が意識していることです。

スマホを使うのも楽しいけど、一旦家に置いて出かけてみるのも、新たな発見になりますよ。

取材後記

「本とジャーナリングとカレー」という好きの3本柱を立てる梢絵さんには、おいしいカレーをもてなす本業以上に大切にしている日々の習慣がありました。中でも「ジャーナリング」が柱の1つであることは印象的でした。

筆者は今年の初めに取材した未来リナさんがYoutubeで「Jourmal with me」主催していたことで、毎日ではなくとも、毎月の節目に紙のノートのページと向き合い、書き出すことが習慣になりました。

自分と向き合う時間不足を感じる読者の方は、梢絵さんの時間作りをヒントに、読み書きする時間、自分のための時間づくりを始めてみてはいかがでしょうか。

Profile:大島梢絵さん

1993年埼玉県生まれ。学習院大学文学部卒業。NHK宇都宮、UX新潟テレビ21でアナウンサーを努め、「カレーとごまどうふの店 石本商店」の開業を機に退職。伝える仕事の経験を生かし、音声メディア「voicy」パーソナリティー、メディアプラットフォーム「note」でエッセイマガジンを更新中。2023年から本好きが集まる「book lovers club」を主催。個人インスタグラムでは、読書記録でもお店のファンを増やしている。
石本商店インスタグラム:@curry_ismt  / 個人インスタグラム: @kozue__oshima
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腰塚安菜

腰塚安菜

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。学生時代から一般社団法人 ソーシャルプロダクツ普及推進協会で「ソーシャルプロダクツ・アワード」審査員を6年間務めた。 2016年よりSDGs、ESD、教育、文化多様性などをテーマにメディアに寄稿。2018年に気候変動に関する国際会議COP24を現地取材。 2021年以降はアフターコロナの健康や働き方、生活をテーマとした執筆に転向。次の海外取材復活を夢に、地域文化や韓国語・フランス語を学習中。コロナ後から少しずつ始めたヨガ歴は約3年。



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