肩甲骨の動きが悪いと不調につながる?理学療法士が教える、簡単【肩甲骨はがし】
肩甲骨はがしという言葉を聞いたことはありますか?肩甲骨の動きが制限されると体に様々な不調を引き起こします。今回は自宅で簡単にできるセルフケア方法をお伝えします。
肩甲骨はがしとは?
肩甲骨はがしとは、肩甲骨を実際にはがすわけではなく、肩甲骨周辺の筋肉を機能的に動かせるようにするためのストレッチやマッサージのことを指します。
長時間のデスクワークや運動不足などで肩甲骨の動きが悪くなると肩こりや背中の痛みにつながったり、猫背姿勢の原因となってしまったりするのでしっかりとケアをしていく必要があります。
肩甲骨の役割
肩甲骨は、背中の上部にある逆三角形の骨です。 首や肩の筋肉と繋がっており、これらのあらゆる動きをサポートしています。 肩甲骨は直接胴体とは繋がっておらず、宙に浮いた構造となっているため可動域が広く自由に動くようになっています。腕を高く上げられるのは肩甲骨があるからなのです。
また、腕を45度以上挙げると腕の骨(上腕骨)と肩甲骨が2:1の割合の角度で動く性質があります(肩甲上腕リズム)。そのため、腕を動かす時には肩甲骨からしっかりと動かす意識が大切になります。
肩甲骨の動きを最大限引き出すセルフケア
肩甲骨ストレッチ
1)四つ這いの姿勢になります。左手の延長線上に右手を斜め前に伸ばします。
2)右の脇腹をマットに近づけます。右脇腹の筋肉の伸びを感じながら15秒程度呼吸を繰り返します。
3)左側も同じように行います。
肩甲骨マッサージ1
1)四つ這いの姿勢になります。肩の真下に手首、足は腰幅に開きます。
2)肘は伸ばしたまま、左右の肩甲骨の間を落とし脱力します。
3)手でマットを押しながら元の四つ這いの姿勢に戻ります。
肩甲骨マッサージ2
1)横向きの姿勢で両手を肩の高さで合わせて伸ばします。両膝は軽く曲げます。
2)上に重なった手を挙げ胸を開きながら腕を大きく反対側に回します。この時、指先が床から離れないように気を付けます。
詳しい方法はこちらをご覧ください
AUTHOR
Ayaka
医療系大学卒業後、理学療法士としてリハビリテーション専門病院で4年間勤務。病気や怪我をされた方を病院で待つよりも、病気や怪我を未然に防ぐことはできないかと予防医学に興味を持つ。ヨガインストラクターの資格を取得するためにハワイに留学。そこでピラティスにも興味を持ち、日本でピラティスインストラクターの資格も取得。現在はフリーのインストラクターとして解剖学・生理学の知識をもとにした姿勢改善・体質改善のレッスンや情報発信を行なっている。
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