その腰痛、もしかしたらガチガチ肩甲骨が原因かも|動かしてほぐす!セルフ肩甲骨はがし

 その腰痛、もしかしたらガチガチ肩甲骨が原因かも|動かしてほぐす!セルフ肩甲骨はがし
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君嶋瑠里
君嶋瑠里
2022-03-19

ぎっくり腰や慢性腰痛に悩まされている人も多いのではないのでしょうか?これらの辛い腰痛の原因には、背中の筋肉とりわけ肩甲骨周辺の硬さが影響している場合もあります。今回は腰痛がなかなか治らない人に試してほしいセルフ肩甲骨はがしについて紹介します。

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もっとも多い?筋性腰痛

腰痛になる原因は人によって様々ですが、腰痛の中でも特に多いのが、疲労やこりによって起こるといわれる「筋・筋膜性腰痛」です。この筋・筋膜性腰痛は、腰椎が圧迫されたりずれていたりというような骨の異常はなく、足まで痛みやしびれが響くなどの症状もありません。しかしながら、腰椎や仙骨の辺りに強烈な痛みが走ることがあります。腰部の筋肉に過度なストレスがかかることが原因であり、突然襲ってくるぎっくり腰もこれに当てはまります。ぎっくり腰以外にもじわじわと長期に渡って痛みが続き、なかなか治りにくい慢性化したパターンもあります。

腰痛を引き起こす根本原因

筋・筋膜性腰痛を引き起こしてしまうほど腰の筋肉が疲労してしまうのはなぜでしょうか。その根本的な原因は以下の3つです。

1.猫背や反り腰などの姿勢の問題

2.筋肉の硬さ

3.筋力不足

背骨は本来緩やかなS字カーブを描いて衝撃を和らげる構造で、腰椎に負担がかかり過ぎないようになっています。しかし猫背や反り腰といった姿勢になると本来のS字カーブが崩れてしまい、腰椎への負担が増してしまいます。また、姿勢が歪んだ状態をずっと続けていると本来の姿勢を維持するための筋力が弱くなるだけでなく、歪んだまま筋肉の柔軟性も失われてしまいます。

S字
背骨は緩やかなS字カーブを描いて成り立っています/イラストAC

肩甲骨周辺の硬さが腰痛を招く?

筋・筋膜性腰痛は患部である腰椎付近の硬くなった筋肉をほぐすことで緩和できますが、根本的な解決のためには背骨周辺の筋肉の硬さを解消し、姿勢が維持できて歪まないことが大切です。背骨には広背筋や僧帽筋といった大きい筋肉もありますが、それらの筋肉とつながっている肩甲骨周辺の筋肉に硬さがあると姿勢に影響してしまいます。そのため、背中が硬く肩甲骨周辺が動きにくい感覚がある場合はぜひ腰痛対策のため肩甲骨周辺の筋肉もほぐしましょう。

動かす肩甲骨はがし

手順

1.両手を胸の前で組んで、息を吐きながらおへそを覗き込む。

2.手のひらを返し、息を吸ってそのまま天井へ押し上げる。

3.手を左右に分けて離し、肩甲骨を寄せるようにして腕の位置をやや後ろに引きつつゆっくり下げる。

4.繰り返す。

 

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君嶋瑠里

君嶋瑠里

2017年、会社員の仕事で心身共に疲弊していた頃、インストラクターの友人の紹介がきっかけで知った綿本彰氏のスタジオを訪れ、師事する。パワーヨガ、ラージャヨガ、その他様々な瞑想法を学び、2018年、同氏の指導者養成講座を修了し、ヨガインストラクターに。日常に活かせるヨガをテーマに実践中。2018年、日本ヨーガ瞑想協会講師登録/2019年、全米ヨガアライアンスRYT200取得



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