朝起きて「体が重い・腰など節々が痛い」人必見…固まった関節に潤いを取り戻す「カンタン動気功」
春です。カラダをどんどん動かしたくなる季節です。でも、だからこそ、朝起きて「体が重い」「腰が痛い」「節々が痛い」毎朝起きると硬いからだに戻っている、と感じてしまうかもしれません。そんなあなたに是非オススメします。朝の動気功ヨガの基本ワーク、脊髄コードブリーズィング(呼吸)です。
睡眠中に背骨の関節は固まって、バキバキコリコリ状態に
私たちは毎晩、睡眠をとります。睡眠中、カラダは一生懸命、体内を修復しようとします。日中、運動で使われ傷ついた筋細胞に修復が起こりますが、その時、傷ついた筋細胞周辺には修復の為コラーゲンやヒアルロン酸が集まって広がって身体中の筋膜と細胞を潤し、再生を促します。
コラーゲンやヒアルロン酸はノリのようにヌルヌルベトベトしています。ノリは放置して水分を乾かすとカチカチに張り付きますよね。実はこれと同様の事が体内で起こります。睡眠中、私たちは寝返りで動いていそうですが、やっぱり休息なので、5〜8時間も横になって寝ていると、特に背骨の関節は固まってバキバキコリコリ状態になります。
ですので、朝一番に猫のように伸びたくなるのは当たり前なのです。ストレッチが必要。特に背骨、特に脊柱管を意識して動かすのが大切。脳の一部と言われる脊髄の為のカンタン動気功ストレッチしてみましょう!ゆっくり呼吸しながら、背骨を丸くしたり、そらしたり、繰り返します。動気功ヨガの良いところは、単純!だから何回でも繰り返します。脊髄を守る脊柱管、そして、背骨の間の椎間板周辺が柔らかくなると、本当に気持ちいい!と体感できます。背骨が軽くポカポカしてきますよ。
そう、この動きが背骨の関節の隙間から、硬さ、疲れ、緊張、こわばりを取り除きます。背骨を動かす筋肉に血液が戻りポカポカします。神経回路に電気が流れて、動きが滑らかになり気持ち良く感じます!
<やり方>
①、腰幅にゆったりと立ちます。
②、息を吐きながら、両手を扉のようにとじ、背中をまるめ、お臍を覗き込むように屈みます。
③、息を吐ききったら、今度は息を吸いながら、上体を起こし、腕の扉を大きく開き、両肘を背面にグッとひき、背骨を反らします。
④、丸くなったり、反らしたり、を繰り返します。9回から21回ぐらい。(気功の動きは3の倍数、奇数回行うのが伝統です。)
⑤、背骨が温まってきたら、静かに動きを止め、最後に丹田に手を置き、目を閉じ、深呼吸しましょう。
動画と共に是非トライしてみてくださいね。丹田とは、下腹部、中央にあるとされるエネルギーの意識ポイントです。古来から日本や中国文化圏で大切にされてきた考え方です。丹田がしっかりとエネルギーになる状態が健康な状態と考えます。丹田力を感じましょう!
危険な動きは特にありませんが、ご自身の気持ち良い感覚を大切に、無理のないように行ってください。疲労が蓄積した場合は、バランスの良い食事と睡眠が一番の処方箋です。気になる症状が現れたら、すぐに医療機関に受診されてください。
AUTHOR
西川尚美
西川尚美 サンディエゴでヨガに出会う。現在オンラインクラスでブレスワーク、陰ヨガ、瞑想、指導者養成講座を開講している。インサイトヨガのサラパワーズ氏、陰ヨガ創始者ポール・グリリー氏に師事。マインドフルネス陰ヨガ指導者養成講座 開講中。YYTT500、全米アライアンス RYT500認定講師 、介護予防運動指導員 著書「朝ヨガ夜ヨガ」宝島社 DVD「陰ヨガ for beauty & healing」
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