【反り腰さんは背中の筋肉が縮んでいる?】背中を緩めて骨盤のゆがみを改善するストレッチ2選
ヨガのポーズで「背中を丸める」ポーズが苦手と感じている方、原因は反り腰かもしれません。背中の下部の筋肉が硬くなり、縮こまってしまうことで、骨盤が前に傾き反り腰になってしまうのです。今回は、背中を緩めて反り腰改善のストレッチをご紹介します。
反り腰とは
骨盤が前に傾いている状態で、腰が前に反っていることを「反り腰」と言います。骨盤をニュートラルな位置にキープするための筋力が低下していることも原因の一つです。例えば、「腹横筋(ふくおうきん)」「臀筋(でんきん)」「ハムストリング」の弱化や、「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」「大腿二頭筋(だいたいにとうきん)」の硬化などが考えられます。
反り腰チェック
ひざを伸ばして、仰向けに寝ます。床と腰の間のすきまに手を入れます。スルッと手が入る方は、反り腰の可能性が高いです。
また、脚を伸ばすと腰が痛くなり、ひざを立てると和らぐ場合も反り腰の可能性有りです。
反り腰を放置するデメリット
・腰が痛くなる
・坐骨神経痛
・ぽっこりお腹
・お尻が垂れる
・冷え性、むくみ
今回は、反り腰で硬くなる背中の筋肉にアプローチをしていきます。
背中の筋肉のうち反り腰に影響する部位はどれ?
僧帽筋(そうぼうきん)…頭蓋骨の一番下から肩、背中の上部あたりに位置する筋肉です。首や肩甲骨などを動かす時に作用します。
広背筋(こうはいきん)…面積が一番大きな筋肉です。背中の下部からわきの下に広がっている筋肉です。引っ張る動きや引き下げる動きなどの時に作用します。
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)…体の背面の中心にある縦長の筋肉です。姿勢維持したり、背中から腰にかけて後ろに反る時に作用します。
このうち、反り腰により特に硬くなる背中の筋肉は「脊柱起立筋」です。脊柱起立筋が縮まることによって、姿勢が崩れてしまうのです。
この筋肉を伸ばすためには「背中を丸めて緩める」ことが大切です。ストレッチを2つご紹介しましょう。
背中を丸めるストレッチ〜パート1〜
背中を丸め、背中に空気を入れる「横隔膜呼吸」をすることで、反り腰が改善しやすくなります。また、背中全体を丸めることで、骨盤の後傾を促します。
①正座から上半身を前に倒し、両ひじを床につける
②手で床を押しながら、背中全体を丸めていく。肩甲骨を開く感じ
③そのまま30秒キープしながら自然な呼吸を続けていく
●意識したいポイント
腰から背中全体の筋肉を程よく伸ばし、お腹に力を入れていく。
背中を丸めるストレッチ〜パート2〜
①足の裏を合わせたまま座り、両手で軽くふくらはぎをにぎる
②一旦軽く息を吸って、息を吐きながら背中全体を丸めて、お腹をのぞきこむ姿勢になる③そのまま30秒キープし、自然な呼吸を続けていく
●意識したいポイント
骨盤を程よく、後ろに傾けるイメージで行う。お腹の力が抜けないように気をつけましょう。
動画で確認したい方はコチラ
AUTHOR
上村ゆい
精神保健福祉士・社会福祉士の国家資格を持つヨガインストラクター。精神科勤務・飲食店・美容部員・農業など幅広い職種を経験し、2017年からフリーランスのヨガインストラクターとして様々な場所でレッスンをする。2019年から古民家を借りて、ヨガ教室を主宰。2021年からトータルビューティを学べるオンラインサロンを開設。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクター。
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