「腰痛ではなく臀部痛?」理学療法士がが教える【腰からお尻の痛みに劇的に効く】簡単エクササイズ
理学療法士の堀川ゆきさんが、腰からお尻に痛みが生じる原因と痛みの軽減に効果的なエクササイズを紹介します。
腰痛?それとも臀部痛?
腰痛は、全国で2800万人、なんと全人口の1/4にも及ぶ人たちが悩んでいるのが現状です。ありふれた症状にも関わらず、腰痛が良くならない人が多いのはなぜでしょう?それはもしかしたら腰痛ではなく、お尻の痛みである「臀部痛」なのかもしれません。腰痛と臀部痛では、原因も治し方も根本的に違います。
「あれ?私が痛い場所は、腰というかお尻だわ!」と気づいた人にぜひオススメの、お尻の痛みに効くエクササイズを今回紹介します。数々のリハビリ専門書を手掛けている理学療法士の園部俊晴先生によると、臀部痛には4タイプあります。
①股関節タイプ
・股関節の滑液包からくる、お尻と鼠径部の痛み
・股関節周囲の深層筋肉からくる、お尻と鼠径部の痛み
②腰椎タイプ
・椎間関節からくる、お尻と腰の痛み
・腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアからくる、お尻と腰と下肢の痛みと痺れ
③仙腸関節タイプ
仙腸関節からの痛みで、お尻と腰の痛みや、仙腸関節ピンポイントの痛みが生じる
④臀皮神経タイプ
お尻に張り巡らされた臀皮神経が筋肉や筋膜に締め付けられて、腰の張り感、お尻の中央の痛み、太ももの外側の痛みが生じる
自分はどのタイプに当てはまるかの診断テストは、参考文献に詳細があります。ただ、併発タイプもあり自分では分別が難しい場合があるかもしれません。私としては、今回紹介するエクササイズは、臀部痛がある人ならどのタイプの人が行っても安全だと思います。
AUTHOR
堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。2006年に渡米し全米ヨガアライアンス200を取得。その後ヨガの枠をこえた健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士資格を取得。スポーツ整形外科クリニックでの勤務を経て、現在大学病院にて慢性疼痛に対するリハビリに従事する。ポールスターピラティスマットコース修了。慶應義塾大学大学院医学部博士課程退学。公認心理師と保育士の資格も持つ二児の母。
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