【インタビュー】私のブッダボディ|プラスサイズの体でヨガを学び、指導するようになるまで
ブッダボディヨガをはじめたきっかけ
やがて、当時3ブロックほど離れた場所で仕事をしていたレスリー・カミノフさんに師事することになりました。彼の「解剖学のためのヨガ」コースを受講し、なぜ呼吸が重要なのか、またバンダについてなど、あらゆることを学びました。そして私は全て受講し、学んだのです。彼が教えてくれたことを、自分の体や一緒にワークしている人たちと一緒に実践してみました。人間の体の中で何が起こっているのかを理解したくて、無料の個人レッスンを始めました。私の好奇心は高まりました。
当時は、アイアンガー、ヴィンヤサ、ありとあらゆるクラスにおいて、大柄なのは私一人でした。私は自分のブロックとボルスターを持参していました。ティーチャーたちは私のことを頭がおかしいんじゃないかという目で見ていて、そのうち放っておかれるようになりましたが、私は気にしませんでした。私はルーティンやフローを理解するようになり、やがて自分で教えるようになりました。すると、どんどん人が集まってきました。こうして、私のスタジオ、ブッダボディヨガが始まったのです。そして、ニューヨークタイムズの記事に掲載され、スタジオと私の指導が知られ始めました。当時、私がやっているような、プラスサイズの人向けのヨガを教えていた人は数人しかいませんでした。私は、生徒たちがスキルを伸ばし、自分独自の練習ができるように、彼らが今居る場所で一緒にワークすることにコミットしていることを理解してもらいたかったのです。私にとって、重要なのはプロセスであり、終わりは始まりや途中経過ほど重要ではありません。その考えは今も昔も変わりません。プロセスが最も重要なのです。
ヨガが持つパワー
ヨガはパワフルです。私はセラピーを受けた経験があり、今も通っています。アルアノン(アルコール依存症者を家族に持つ人たちが助け合うために参加する会)、オーバーイーターズ・アノニマス(過食症の人たちのための会)、ACOA(アルコール依存症者の親を持って成人した人たちの会)のためのセラピーも受けました。ゲシュタルト療法も受けたことがあります。どれも特定の事柄に対処するためのツールを与えてくれましたが、ヨガはまったく新しい方法で私を開放してくれました。ジヴァムクティでは、2つのクラスを立て続けに受講することもありました。ある日、2つのクラスを終えた後、学校から外に出てみると、何かが自分の中から出て行ったように感じました。何か感情的なもの、本当に深いものが、私の中から出て行ったのです。それが何なのかはわかりませんが、私は冷静になり、ありのままの自分でいることができました。その体験を私は決して忘れません。それ以来、そのようなことが少しずつ起こっています。それは、心の感覚というよりも体の感覚の目覚めでした。なぜなら、体にはたくさんの情報、たくさんの記憶があるからです。短い時間の練習でも、自分の考え方を充電することはできるのです。
私が長年にわたって学んだことは、ヨガはポーズだけではないということです。瞑想が重要なのです。5分でも10分でも、3時間か4時間おきに、毎日行いましょう。瞑想は、自分の意思を今一度整理するのに最適な方法です。自分が誰で、何を持っていて、どう生きるかという信念体系を変えるのです。ヨガのレジリエンス(回復力)的な要素を得るには、練習する時間を設けることです。ヨガや瞑想のクラスでの話ではなく、自分の体との対話です。クラスを受講し、誰かにリードしてもらうのも何の問題もありません。自分自身の練習をすることが重要です。もし、あなたが自分自身の練習をしていないなら、自分の身体で起こっていることと向き合っていないなら、ただ傍観しているのとかわりません。
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ヨガジャーナルアメリカ版
全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。
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