【ゴルフに効くヨガ】理学療法士監修!ゴルフ上達に必要な4要素を養う「ゴルフヨガ」
ゴルフのための厳選ヨガポーズ
ゴルフのために有効なヨガポーズはとにかくたくさんあるので、ここですべては紹介しきれませんが、その中でもオススメポーズをまとめました。
柔軟性向上に効く
・肩関節の柔軟性向上
コラム『女性の悩み第1位は「肩こり」理学療法士が教える!本当に効く【肩こり解消タオル3分エクササイズ】』を参考にしてください。
肩こり解消エクササイズとして紹介していますが、これらのタオルエクササイズがゴルフのための肩の柔軟性を高めるためにもとても有効です。肩関節には8方向の動きがあります。タオルの代わりにゴルフクラブを使って行うことも可能です。
・股関節の柔軟性向上
股関節には6方向の動きがあります。ゴルフにはまず肩関節と股関節の柔軟性向上のためにストレッチが必須ですが、自己流だと1方向だけの動きに偏ってしまう場合があるので、こちら『股関節の柔軟性UP!理学療法士が教えるヨガ前のタオルストレッチ』を参考に行ってください。
・ワニのポーズ
ゴルフのスイングの際に体幹のねじりが起こります。体幹回旋の可動性の向上に最適なポーズです。左右必ず行いましょう。
体幹の強化に効く
体幹の強化には、腹筋群と背筋群とがそれぞれ協同してバランスよく働くことが大切です。多くの人の場合、背筋よりも腹筋が働いていない場合が多いので、これら3つのポーズで反り腰になっていないか注意しつつ、そして下腹部を引っ込めることで腹横筋に力が入るように行いましょう。
・英雄のポーズ1
・英雄のポーズ2
・三角のポーズ
バランス能力向上に効く
・木のポーズ
ヨガの代表的なバランスポーズです。まずこのポーズで20秒キープすることはできますか?できなければまだスコアの伸びしろがあるはずです。
・英雄のポーズ3
体幹の強化と同時に中臀筋などバランス保持に重要な筋肉を鍛えます。最初はバランスを取るのが難しいので、両手でゴルフクラブを支えにしても良いでしょう。
メンタルのコントロールに効く
まず一つは、ここにあげたポーズ一つ一つをそれぞれ20秒間キープすることです。20秒間は意外と長く集中力が必要です。20秒間ポーズをキープしながら、深呼吸と共にじっくりポーズを味わうことで心にも作用します。
そしてもう一つは呼吸です。ヨガにはたくさんの呼吸法があるので、その中から自分に合った呼吸法を見つけることも良いでしょう。私としては、シンプルに深呼吸をプレイ中頻繁に取り入れることができれば充分だと思います。イライラしている時や緊張している時は呼吸が浅く、交感神経が優位になります。深呼吸の目安は5秒間で吸って5秒間で吐くくらいのペースです。大切なのはプレイ中自分の深呼吸と向き合うことを常に忘れないことです。
まとめ
ゴルフ上達のためのゴルフヨガ、参考になったでしょうか? ヨガで養われる力は、柔軟性・筋力・バランス・メンタル、この4つです。この4つはゴルフに必要な要素とピッタリ一致しています。
今後ゴルフ上達のためのアプローチの一つとして、ヨガを取り入れてもらえると嬉しいです。ヨガを実践することできっといろんな気付きがあることと思います。ゴルファーにとってヨガがもっと身近なものとなって、ゴルフライフがより楽しめることを願っています。
参考:
山崎元「中高年のためのスポーツ医学Q&A」世界文化社,2009
本橋恵美「スコア100を切るゴルフのためのヨガ」STUDIO TAC CREATIVE,2011
AUTHOR
堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。2006年に渡米し全米ヨガアライアンス200を取得。その後ヨガの枠をこえた健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士資格を取得。スポーツ整形外科クリニックでの勤務を経て、現在大学病院にて慢性疼痛に対するリハビリに従事する。ポールスターピラティスマットコース修了。慶應義塾大学大学院医学部博士課程退学。公認心理師と保育士の資格も持つ二児の母。
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