ヨガ前に行うと背骨のしなやかさが変わる!理学療法士が指南【背骨を6方向に動かすウォームアップ】
ヨガ前の背骨6方向ウォームアップ
ではヨガ前にぜひやってほしい背骨の6方向のウォームアップを早速やってみましょう。
今回はタオルを用いて行います。タオルを用いることで運動方向の軌道が安定します。写真は正座ですが、胡座でも立位でも椅子に座った状態でもOKです。背骨をダイナミックに動かしながら心地よい伸びを味わいましょう。
①屈曲
息を吐いて、骨盤を後傾させて、前に拳でパンチするように両腕を水平に保ちつつ、背骨をC字状に丸めます。
②伸展
息を吸って、骨盤を前傾させて、両腕を挙上して胸を開くように背骨を長く反らせます。①と②を交互に繰り返し10回行います。
③右側屈
両腕を挙上した位置から息を吸って、吐きながら右に身体を傾けます。
④左側屈
真ん中に戻って息を吸ったら、吐きながら左に身体を傾けます。
③と④を交互に繰り返し10回行います。
⑤右回旋
吸う息で左手はまっすぐ頭上、右手は体の真横にくらいに伸ばします。両腕が大体90度に開くイメージです。ここで息を吸って、左腕を軸に吐く息で右手を右後方に回してツイストします。吸う息で正面に戻ります。⑤を10回繰り返します。
⑥左回旋
反対側も同様に10回繰り返します。
まとめ
背骨は身体運動の中心となり、身体を支えつつ神経を保護し、全身のあらゆる部位と連結する、身体の大黒柱のような部位です。背骨の健康状態が全身に波及するとも考えられています。
背骨の6方向ウォームアップは、ヨガを開始する前にまず行ってほしい準備運動です。苦手な方向や気持ちいい方向など各々が背骨の状態に気付きながら、そのあとのヨガのポーズへとスムーズに繋がる導入となります。
意外とこの6方向全ての方向を知った上で動かせていた人は少ないのではないでしょうか。
そして、クラスの最後のクールダウンでもう一度同じように6方向に背骨を動かしてみると、明らかに背骨がしなやかに柔らかく変化していることに気付くことができるでしょう。
背骨のことを正しく知って、背骨のコンディショニングを今日から始めてみませんか。
AUTHOR
堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。2006年に渡米し全米ヨガアライアンス200を取得。その後ヨガの枠をこえた健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士資格を取得。スポーツ整形外科クリニックでの勤務を経て、現在大学病院にて慢性疼痛に対するリハビリに従事する。ポールスターピラティスマットコース修了。慶應義塾大学大学院医学部博士課程退学。公認心理師と保育士の資格も持つ二児の母。
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