【ヨガ療法の先駆者マイケル・リー考案】自己探求を助ける「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」
第3段階
7. ブジャンガーサナ(コブラのポーズ)
うつ伏せになって骨盤をマットに押し付ける。脚を後方に伸ばしながら、足の甲をしっかり床に押し続ける。手のひらを肩甲骨の真下に下ろす。ここで数回呼吸して、胸部をゆっくり反らせて頭を上げていき、背面を反らせながらエッジを見つける。心がさまよう場合は、そのことを認めて、意識をゆっくり今に戻す。あらゆる感覚、感情、体の表現を受け入れたのち、ゆっくり背面を下げていく。
8. アルダナーヴァーサナのバリエーション(うつ伏せの半分の舟のポーズ)
うつ伏せのまま、顔は前方を向き、右腕を前方に伸ばす。脚を適度に広げ右脚を上げる。左右の腰骨を床に押し下げて骨盤を安定させる。右脚と右腕に意識を向ける。呼吸しながら全身を伸ばして引き上げる。エッジを見つけて、その姿勢で持ちこたえながら5回呼吸する。体の右側を観察する。次の吐く息で、意識を今に留めたまま右手右脚を床に下ろす。反対側も同様に行う。
9.アパナーサナ(ニートゥーチェスト)
仰向けになり、膝を胸に引き寄せてすねを抱える。このポーズのエッジは、身体的ではなく感情的なものになる。自分自身にどれだけ愛情と受容の心を向けられるか観察する。5~10回呼吸した後、ゆっくりポーズを解いて足をマットに下ろす。
10.セツバンダーサナ(橋のポーズ)
仰向けになり、肩の下に折りたたんだタオルかブランケットを入れて首を保護する。腕を体側に伸ばし、かかとを坐骨に近づける。吐く息で両腕をマットに押し下げながらお尻を引き上げる。足の内側が太腿と平行になるようにする。ここでエッジを見つけて、呼吸をしながら心と体に浮き上がってくるものを観察する。1~2分間この姿勢に留まる。
第4段階
11.シャヴァーサナ(亡骸のポーズ)
仰向けになり、意識を保ちながら今に留まって5~20分間休む。
12.スカーサナ(安楽座)
楽に座れる姿勢を見つける。鼻から入り鼻から出ていく呼吸に意識を集中させて、少なくとも5分間瞑想する。考えが湧いてきたら、その考えを呼吸に戻す。
第5段階
瞑想を終えるために、片手を胸の中心に当てる。体と呼吸がつながっていることに意識を向けて休む。ここで考えや感情やイメージが湧いてくるかどうか観察する。何も湧いてこなくても問題ない。ただ観察する。
第6段階
ジャーナリングは、このセッションで見抜いた自分の奥底にある本質をひとつにまとめるのに役立つ。思考の流れが整ったことを感じたら、そのまま自由に書いてみる。そう感じられない場合は、次の問いをヒントにジャーナリングを進める。
●このセッションで自分についてどんなことを観察したか。
●自分のなかでどのようなことが了解されているか、どのような意識があるか。
●自分が観察したことは、今または今後の生活にどう影響するか。
●今回考えたことを踏まえて、この意識に従って人生を良い方向に向かわせるために、日常生活で少し変えられることがあるか。
指導●PRYTの創始者マイケル・リーはオーストラリア出身。オーストラリアでは行動科学者かつ大学教授として自己変革と組織改革について研究と指導に当たっていた。1984年にアメリカに移り、クリパルヨガに出会う。クリパルヨガセンターでヨガの効果と東洋の治療法を研究したことが、最終的にヨガ療法の研究を推し進めることにつながった。著書に『Phoenix Rising Yoga Therapy – A Bridge from Body to Soul(フェニックス・ライジング・ヨガセラピー —体を心につなげよう)』と『Turn stress into Bliss(ストレスを最高の喜びに変えよう)』がある(いずれも邦訳は未刊)。
モデル●タニア・メデルはコロラド州ボールダーでヨガ指導者とライジング・ヨガセラピーのセラピストとして活動している。originsyogatherapy.com
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