アーサナをサンスクリット語で覚えるべき理由とは

 アーサナをサンスクリット語で覚えるべき理由とは
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栗尾モカ
栗尾モカ
2020-07-23
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アーサナをひとつひとつ、丁寧に意識してみる

「例えば、surya namaskara(sun salutation /太陽礼拝)の内容は、教わった講師や場所によって細かい動きに違いのある場合があります。私の場合、adho mukha svanasana(down dog/下向きの犬のポーズ)の代わりにparvatasana(mountain pose/山のポーズ)を行います。太陽礼拝というヨガのアーサナの中でも重要なポーズに適していると思うからです」

「山のポーズ(mountain pose)」と聞くと多くの人はtadasanaと呼ばれる立ち姿勢をイメージするかもしれませんが、parvatasanaと呼ばれる両手を床について腰を高く上げる、まさに山のような姿勢で体を支えるポーズも「山のポーズ」と呼ばれています。

ダウンドッグに似ている山のポーズ「parvatasana

 

先生の説明によると「下を向いた犬のポーズ」と「山のポーズ」の姿勢は似ていますが、胸を落とすように反らせるadho mukha svanasanaとは違い、parvatasanaは坐骨を高く上げまっすぐに背骨を伸ばします。まさに山のようにどっしりと体を支え、エネルギーに溢れたポーズなのです」そう教えてくれました。海外のヨガのサイトを見てみると、確かに太陽礼拝の中で、下を向いた犬のポーズの代わりに山のポーズを行う場合もあるようです。

アーサナサンスクリット語で覚えておくと、動画検索をする際にも世界中のヨギーがヨガを行う様子を見ることができ、注意点なども知ることができますし、英語が苦手な方の場合でも、目視で学ぶことができます。ただ、無数に存在するヨガ動画の中には情報が間違っていることもあるので、専門書を購入して内容を照らし合わせることも一つの方法かと思います。

覚えるアーサナが増えるにつれ、記憶に自信がなくなってきた筆者はアーサナの単語帳を作り、ヨガスクールのテキストや専門書と照らし合わせるようになりました。いつも新しい言葉に戸惑っていた時期が過ぎ、サンスクリット語の名称に慣れるようになってからは外国人講師のレッスンを受けても「あのアーサナね!」とピンとくるようになり、周りの動きを気にすることなく自分の動きに集中できるようになりました。

「ヨガは、リラックスしながら自分と向き合う至福の時間」いつも講師から贈られる言葉です。外国人の中にいても緊張することなく、リラックスしながらヨガを楽しめたら理想的ですね。

ライター/栗尾モカ
漫画家 / コラムニスト 横浜育ち、シンガポール在住。美大デザイン科卒業後、国際線CAを経て出版社へ。人気女性fashion誌で10年、教育メディアで5年企画・執筆を担当。シンガポール移住後、女性向けmediaをローンチ。旅先のBali島でYOGAに出逢ってから、心身を整えるライフワークとしてのYOGAに魅了され、VYASA Yoga SingaporeのYoga Instructor Certificate Courseに毎日通学中。また、アーユルヴェーダを学んだインド人料理研究家から身体に効くspice&cookingを学んでいる。モダン&スタイリッシュ、女性の毎日が輝くようなアイデアを盛り込んだIndian culture bookを出版することを目標に、YOGAとcookingに励む日々を送っている。著書は『サロン・ド・勝負』(KADOKAWA)『女のネタ帖』(学研)など。

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