働き者でお疲れの脳をケアしよう!ヨガでデジタルデトックス【疲労回復とヨガ#4】
ヨガニードラや瞑想を行ってみる
ヨガニードラや瞑想といったヨガの練習は、脳の疲労を取り除く方法として優れているということが、最近の研究ではかなり詳しく解き明かされています。何千年も前から伝わるヨガの練習法の優れた点が、現代の科学によって解明されるというのはとても興味深いことです。
ヨガニードラの分野では特に、その疲労回復効果が脳波の測定によって立証されています。ヨガニードラの練習中は、脳にアルファ波という脳波が現れやすいといわれています。アルファ波とは、リラックスした状態のときに現れる脳波の一種です。理論的に物事を考えている時、また緊張状態にある時には出現しない脳波で、ストレスの緩和にも役立つともいわれています。アルファ波を保つ時間が睡眠中よりも長いので、眠るだけでは取れない脳の疲れにも有効的です。
それでは実際に、ヨガニードラの練習をしてみましょう!
今回はより身近に練習していただけるように、座った状態での練習方法をお伝えします。
①環境を整える
・落ち着ける静かな場所を選ぶ
・朝でも日中でも夜でも、好きな時間帯でOK
②座って体勢を整える
・背筋を伸ばし、身体の左右を対象にする
・背もたれや壁を使っても良い
・椅子に座って行っても良い
③呼吸を整える
・口から何回か溜め息をつき、余分な緊張を解放してから始める
・自然な鼻呼吸を繰り返す
・ヨガニードラ中は呼吸をコントロールしない
④身体の細かい部分に意識を巡らす
・身体の細かい部分に意識を向け、その部位がが『リラックスした』と感じる
【例】右手の手のひらがリラックスしたと感じる→右手の親指、人差し指、中指、薬指、小指がリラックスしたと感じる→右手の手首、肘、肩、右腕全体、がリラックスしたと感じる→右の肩甲骨の周り、腰、お尻がリラックスしたと感じる→右のももの後ろ側、膝の後ろ、ふくらはぎ、足首がリラックスしたと感じる→右足のかかと、土踏まず、右の背面全体がリラックスしたと感じる→右足の親指、人差し指、中指、薬指、小指がリラックスしたと感じる→右足の甲、足首、すね、膝、ももの前側、足の付け根がリラックスしたと感じる→右のお腹、胸、肩がリラックスしたと感じる→右の前側全体がリラックスしたと感じる
→左側も同じように繰り返す
パソコンのスマートフォンも、それから得られる膨大な情報も、それ自体は悪ではありません。刺激を受けている自分を認識しながら、上手に付き合う方法を身に付けていけたら良いですね。お伝えしたヨガの智恵を、役立てていただけたら嬉しいです。
ライター/井上敦子
ヨガ講師。15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。ヨガニードラ講座やコラム執筆、アプリ監修(Relook)、イベント出演等幅広く活動中。会社員の経験から、企業向けヨガにも注力している。現代人のライフスタイルに合ったヨガを提案することを得意とする。Instagram:@yoga_atsuko.inoue
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