なぜ40代から介護予防が必要か|健康寿命をのばす「健幸習慣」とは【チェックリスト付き】
介護が必要な体を招く3つの原因とは
山田先生が考える、介護が必要になる主な原因と、それぞれの理由とは?
原因1:アーマを溜める暮らし
アーユルヴェーダでは、「アーマ」と呼ばれる未消化物が体内に蓄積されると、ドーシャというエネルギーバランスが乱れると言われています。
アーマは不規則な生活、食べ過ぎ、運動不足などで体に溜まるだけでなく、我慢やストレスなどによる心のモヤモヤもあてはまります。アーマが溜まると肩凝り、慢性疲労、不定愁訴などの症状が現れて未病に、放置すると病気に発展し早い段階で人の手が必要な介護生活に突入してしまいます。
原因2:体の声を無視し続ける行為
体の声に耳を傾けない人は、不調が出ると原因を改めず薬でとりあえず症状を抑え、体のSOSを聞き逃した結果として大病を患うことも。女性の場合、月経痛がくるたび痛み止めを飲み、根本治療をしない人は、婦人科系の疾患を抱えていることがあります。
どんな対処をするべきか、何を食べるべきか、必要なものは体に聞くとおのずと答えがわかり重大な疾患を未然に防げます。自分と向き合う作業であるヨガをして、体の声を聞き逃さないようにしましょう。
原因3:家庭内や社会での役割の喪失
役割がある生活は生きがいをうみ、生きる意欲がわくと健康であり続けたい願望が芽生え、病気になりにくい体作りへの意欲がわいてきます。逆に家庭や社会というコミュニティで自分の役割を実感できない人は、健康意欲が低く介護状態になりやすい傾向があります。
なぜ、40代から介護されない体作りを行うのか
山田先生が介護施設で多くのシニアにヨガを指導する中で感じたのは、65歳を過ぎて生活習慣を変えることはストレスになるということ。だから、「変化に柔軟な40代から介護予防に向けて暮らしを整えるべき」と語ります。
「40代は少しずつ生活習慣病のリスクが高まる年齢でもあり、一度病気になると治療を経て生活習慣を整えるプロセスに入るため想像以上に気力と体力を要します。そうなる前に体を整える食事、睡眠、運動を取り入れましょう。
また、認知症予防においても40代からの健康習慣が大事。認知症の半数以上を占めるアルツハイマー型認知症は、発症する10年、20年前から原因物質のアミロイドβというタンパク質が脳内に蓄積するため、認知症リスクを高める肥満や高血圧を40代から予防する必要があります」(山田先生)
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