股関節を柔らかくするための秘訣「腸腰筋の硬さ」を克服する方法|理学療法士がアドバイス
腸腰筋のエクササイズ
さて、腸腰筋のエクササイズを紹介します。実は筋肉にアプローチするエクササイズは、①マッサージ→②ストレッチ→③筋トレの順に行うととても効果的です。この①②③の順にそれぞれ1分間おこなってください。
1.マッサージ
まず仰向けになり両脚を伸ばした状態で、片方の鼠径部を手で触ります。その辺りにウズラの卵より少し大きいくらいの筋肉ボリュームが確認できるはずです。それが腸腰筋です。腸腰筋の場所が分かったら、今度はうつ伏せになり、腸腰筋にちょうど当たるようにテニスボールをヨガマットとの間に挟みます。そのままジッと体重に任せるか、お尻を左右に揺らしたりしながら腸腰筋をテニスボールでマッサージしましょう。
2.ストレッチ
三日月のポーズで腸腰筋のストレッチが可能です。右脚を前にした時は後ろの左脚の腸腰筋が伸びます。鼠径部の辺りの伸びが感じられますか?さらにそこから右側に側屈すると、より左の腸腰筋がストレッチされます。
3.筋トレ
椅子に座って両膝を胸にくっつけようとするくらい高く「もも上げ」をします。5秒間で持ち上げて5秒間で降ろすくらいのスローペースが効きます。
最後に
腸腰筋のエクササイズ、いかがでしたか?
腸腰筋を押すと痛みがあったり、鼠径部を触ってウズラの卵大の筋肉の膨らみがニワトリの卵大くらいに感じたり、太ももの前面がだるい、などの症状がある場合は、専門家に一度診てもらうか、無理せずゆっくりエクササイズをおこなうようにしましょう。
ヨガをやる上で多くの人が悩む「股関節の柔軟性」、今回は腸腰筋にターゲットを絞りましたが、股関節の柔軟性を改善する方法は他にもいろいろ考えられるので、今後引き続き紹介していきたいと思います。
ライター/堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。モデルやレポーターとして活動中ヨガと出会い、2006年にRYT200を取得。その後、健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士国家資格を取得し、慶應義塾大学大学院医学部に進学。現在大学病院やスポーツ整形外科クリニックで、運動機能回復のためのリハビリ治療に携わる。RYT200解剖学講師も務める。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く