すぐに寝落ちするのは「睡眠負債」を抱えている証拠?【ヨガと睡眠#12】
寝落ちするのは睡眠負債のサイン?!
「寝落ちする」と聞くと、寝つきがよくて健康的な証拠だと誤解していませんか?しかし、いつも寝落ちをしてしまう!というのは、睡眠負債を抱えている一つのサインとも取れます。一般的に睡眠負債がない状態では、15分ほどまどろんだ状態の後に深い眠りが訪れます。すぐさま寝落ちをしてしまいまどろみの時間がないのは、健康的な睡眠状態であるとは言えないのです。
スマホを見ながら寝落ちしてしまう!という話もよく聞きますが、これは要注意です。スマホを操作する行為は本来、脳を覚醒させるもの。それにも関わらず寝落ちしてしまうのは、よほど大きな睡眠負債を抱えている可能性も。ちなみに少し話が反れますが、寝る前のスマホの操作は脳を覚醒させるだけでなく、ブルーライトによりメラトニンという眠気を引き起こすホルモンの分泌を抑制してしまいます。睡眠の質を上げたい方は、寝る前のスマホ操作は控えた方が良いでしょう。
また、電車やバス、デスクで寝落ちしてしまう場合も同様です。本来寝るべき場所でないところで眠気に襲われるのであれば、睡眠負債を抱えている状態なのかも知れません。
私は、ヨガニードラ(眠りのヨガ)の講座やクラスを開催していますが、ヨガニードラのクラスでは「なるべく眠りに落ちないように」と指示します。ヨガニードラは、まどろみ状態を保つヨガの練習方法でもあるからです。眠らないように、という指示があっても実際は、すぐに寝落ちしてしまう方がとても多い。傾向としては、普段アクティブで疲れをみせない元気なタイプの方に寝落ちが多いように思います。そのように元気に見える方に、「寝不足ではないですか?」と質問してみると、「寝不足ではないです」と回答されることがほとんどです。このように、本当は寝不足で睡眠負債を抱えているのに、その状態に気が付いていないということも多いようです。ベッドに入ってすぐさま寝落ちする方はぜひ、寝不足でないと思っていたとしても、日々の睡眠を一度見直してみて下さい。
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