ヨガインストラクターになるには?資格、費用、給料…リアルな現実と知っておきたいこと

 ヨガインストラクターになるには?資格、費用、給料…リアルな現実と知っておきたいこと
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櫻井麻美
櫻井麻美
2019-10-06

副業としても注目されているヨガインストラクターの仕事。でも「一体何から始めればいいの?」と疑問に思うことの方が多いのも事実。他にも「資格の種類がいっぱいあってわからない」「費用と時間はどのくらいかかるの?」「未経験でも大丈夫って本当?」「お給料はどのくらい?」...疑問は尽きないものです。どうやってヨガインストラクターになるのか、また、ヨガインストラクターになってからのことなど、ヨガインストラクターのお仕事にまつわる疑問に、現役のヨガインストラクターである筆者が答えます。

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ヨガインストラクターの魅力

ヨガインストラクター
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ヨガ人口も年々高まり、それに伴って「インストラクターになりたい!」と考える人も増えているようです。多くの人が感じているその魅力はやはり、自分の健康づくりにも役立つこと!働きづめで疲れてしまった人たちには特に、魅力的に映るのではないでしょうか。心も体も健やかになるためのヨガ、インストラクターはそれを自ら実感し、他の人にも伝えることができる素敵なお仕事です。とはいえ、気になるのは経験年数や年齢のこと、向き不向きなど。改めて考えてみました。

ヨガ未経験からインストラクターになれる?

未経験からインストラクターになる人もたくさんいます。養成校でも初めてヨガを学ぶ人向けのカリキュラムが用意されていることが多く、問題なくスタートできますよ。ヨガを自分でやるのと、ヨガのクラスを進行するのとは、また違うスキルが求められます。やっていたにこしたことはありませんが、それだけがすべてではありません。

年齢は関係ある?

ヨガインストラクターの魅力の一つは、年齢を重ねても続けられること。つまり、インストラクターになるにも年齢は関係ありません。ヨガの内容も様々、運動量の多いエクササイズ的なものから、シニア向けのもの、動きの少ないリラックス向けのものまで幅広くあります。自分のやりたいスタイルに合わせて、体に負担をかけずに続けていけますよ。

ただ、スタジオ求人に関しては年齢制限があることも。事前にチェックしておきましょう!

ヨガインストラクターに向いている人は?

ヨガのクラスは相手があってこそのもの。人と接することが好きな人、コミュニケーションが好きな人などに向いているといえるでしょう。また、相手の様子を把握することも欠かせませんので、気配りができることも大切です。

ヨガインストラクターになるには?

ヨガインストラクターになるには
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ヨガインストラクターになるためにはどうしたらいいの?自分に合ったスクール選びや必要なスキルをご紹介します!

資格取得

ヨガの資格はこれがなければレッスンできない!という厳格なものがありません。民間で発行されている様々な名前の資格がたくさん存在しています。ただ、スタジオ求人などで求められることが多い一般的なものは全米ヨガアライアンス協会が定める「RYT200」です。協会によってカリキュラムに基準が定められており、承認されたカリキュラムを200時間学ぶことで取得できます。国外でも通用する資格と言われており、今はRYT200を持っていることがスタジオインストラクターとしてのスタートラインとされることが多いでしょう。

RYT200を取得できる認定校は沢山ありますが、承認されているカリキュラムの内容はすべて同じではありません。学校によって精神面を重視するところや、身体面を重視するところ、留学などで取得できるところなど様々です。自分はヨガの何を学びたいかに合わせて、色々なスクールを見比べることがおすすめです。

費用

認定校によってかなり幅があります。平均的な値段は40~50万円といったところが相場でしょう。期間も短期で1か月以内もあれば、じっくり1年以上かけて取得の場合もあります。通学か、留学かによっても値段が異なってくるので、自分のライフスタイルに合わせて吟味してみましょう。

関連記事:ヨガインストラクターになるのにいくらかかった?現役ヨガインストラクター座談会

スキル

ヨガインストラクターとして必要なスキルは、養成講座で基本的に学ぶことができます。ヨガの実践歴があるに越したことはないですが、なくても平気です。スポーツ歴も同様です。

その他求められている技術

ヨガインストラクターとして人と向き合う際に、コミュニケーションが取れることが求められるでしょう。ただ、おしゃべりが上手でなければいけないことではありません。心を込めて相手と向き合えることが大切です。また、人前に立つ職業なので、見られることに慣れる必要があるかもしれません。それも養成講座でのロールプレイングなどで学ぶことができるでしょう。

ヨガインストラクターの現実

ヨガインストラクターになるのに、経験や年齢は関係がないこと、資格についてなどもお伝えしました。次に気になってくるのは「実際に暮らしていけるのか?」という疑問。ヨガインストラクターのお給料や働き方は、実際のところどうなのでしょうか?

給料

インストラクターとしてのお給料は、仕事スタイルによってかなり異なります。スタジオに社員として勤務している場合は、毎月固定給での給料お支払いになります。スタジオによって異なりますが、月20~25万円前後が平均でしょう。フリーインストラクターとして業務委託契約で働く場合は、レッスン数で異なります。都内スタジオでの平均1レッスンフィーは3000~5000円くらいなので、レッスン数×フィーがその人のお給料になります。自分で場所を借りて集客しレッスンを開催するパターンもありますが、その場合はレッスン料×集客人数から場所代を引いた値段がその日のお給料になります。自分がどれくらいお金を稼ぎたいかによって、選ぶスタイルも変わってくるでしょう。

関連記事:ヨガインストラクターの収入だけで生きていける?ヨガインストラクター座談会

副業として働くメリット・デメリット

本業が別にあり、副業としてヨガインストラクターのお仕事をしている人もたくさんいらっしゃいます。メリットは、本業でしっかりとお金を稼ぐことができるので、心のゆとりをもってインストラクター業に取り組めることでしょう。デメリットとしては、休みの日にヨガのお仕事をする場合が多いので、オフがなくなってしまうこと。また、どうしてもレッスン数が少なくなります。経験を早く積みたい場合には、もどかしいかもしれません。副業としてのインストラクター活動が増えてきたら、本業をやめてヨガを専業にする!など徐々に専業に移していくスタイルも多いようです。その場合、お給料が一気になくなることがないので、無理なく活動できる一つのやり方ですね。

関連記事:Wワークでヨガ講師の活動基盤を固め、フリーランスへ|伊藤ゆり先生の転身ストーリー

専業として働くメリット・デメリット

ヨガインストラクター一本で働く場合、レッスン数を増やすことができるので経験を早くたくさん積むことができます。経験を増やすことはスキルアップにつながるというメリットがあるでしょう。デメリットとしては、社員でない契約の場合、最初から会社員ほどのお給料がもらえる保証がないことです。求人があるスケジュールは偏りがあります。フルタイム勤務のように朝から夕方までみっちり効率よくレッスンを入れられるとは限りません。生活の状況に合わせて、いきなり専業にこだわりすぎなくてもいいかもしれません。

ヨガインストラクターの働き方

ヨガインストラクターを専業にするか副業にするかによっても変わってきますが、ヨガインストラクターとしての大まかな働き方としては、以下のように分けられます。

ヨガインストラクター
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スタジオ勤務(社員)

スタジオ専属の社員として働く場合、レッスンを担当するだけでなくそのほかの業務もする必要があるのが一般的です。スタジオを運営していくための清掃や顧客管理、受付業務など多岐にわたる仕事内容があります。勤務時間もシフト制のところが多く、フリーランスに比べると拘束時間は長くなります。

フリーランス

フリーランスの場合、業務委託契約でスタジオなどとレッスンごとの契約をします。基本的にはレッスンとその前後の簡単なスタジオ清掃や受付などを含めた時間のみの勤務です。拘束時間は短いですが、一日で複数のスタジオでのレッスンを担当している場合移動時間がありますので、それらも考えてスケジューリングする必要があります。スケジュールはすべて自分次第なので忙しく働く人もいれば、扶養内での勤務などゆったり働く人もいます。

その他

自分で会場を借りて集客しレッスンをする「自主開催」スタイルなどが代表的です。すべてを自分で運営するので、管理能力が必要です。スケジュールを組み、会場を確保し、告知をして、集客。そして当日は会場設営から受付、お見送りまでする必要があります。自分ですべてを決めることができるので、達成感を味わえます!

関連記事:ヨガイベントを企画しよう!企画のたて方から集客まで現役ヨガインストラクターが解説

まとめ

ヨガインストラクターといっても様々な働き方やスタイルがあります。自分がどんなインストラクターになりたいか、どんな風に働きたいかをできるだけ具体的に考えてみることで、学校選びや仕事につながっていくでしょう。やり方は一つではありません。自分らしくいられるための方法を見つけてみてくださいね!

ライター/櫻井麻美
大学在学中に世界一周をし、卒業後は日本各地に住み込みで働く。既存の価値観の中で生き方を考えることに違和感を感じ、自分はどうやって生きるのか?何をして生きるのか?について考えはじめる。20歳の頃にヨガに出会い、ヨガの哲学の部分に触れ、共感。第一子出産後インストラクター資格取得。ヨガを通じて様々な人により心地よい生活を送ってほしいという思いを持ち、ヨガスタジオ、スポーツクラブ、助産院、公民館、児童館、出張ヨガなど様々な場所でレッスンを開催中。講師養成講座も担当している。IHTAヨガインストラクター2級/IHTAヨガインストラクター1級/全米ヨガアライアンスRYT200取得/E-RYT/YACEP®️/IHTAマタニティヨガインストラクター/YOGAed.キッズヨガPI1修了/IHTAベビーマッサージ初級講座修了

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