POSE & BODY
そのポーズ、肘が「過伸展」しているかも?理学療法士による過伸展チェックポイント
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過伸展かチェックする方法
ヨガベルト、もしくは紐(ひも)かメジャーを用意します。四つ這い位になって、自分の脇から手首にかけて写真のようにピンと紐を貼りましょう。この時に、紐と肘との隙間が2cm以上あれば陽性です。
写真の私は過伸展傾向なので、悪い例として分かりやすいと思います。過伸展だった方は、これからのヨガで気を付けるよう心がけていけば問題ありません。
肘の過伸展が起こりやすいアーサナ
高い柔軟性よりも、その可動性をコントロールする筋力が重要だということは、前回のコラムでお伝えしました。
アームバランスやハンドスタンドなど、腕や手のひらで体重を支えるポーズで肘は酷使されやすいです。肘の過伸展を防ぐポイントは、アーサナ中に肘を伸ばしきらないことです。軽く肘を曲げることによって、肘関節を安定させる肘筋や、主働筋である上腕三頭筋が働き、関節に負荷がかかるのを防ぎます。
今回お話する肘の過伸展のほかに、「外反肘」(がいはんちゅう)、「内反肘」(ないはんちゅう)という肘の変形もあります。この場合はまた少し別のアプローチがあるので今度お話します。
東京大学教授(運動生理学・トレーニング科学)で理学博士の石井直方先生によると、男性と比べると女性は「押す力」より「引く力」の方が強いそうです。肘を屈曲する筋肉の特徴を男女で調べたところ、女性の方が腕を引っ張られまいと引き込む力が高いことがわかりました。一方で「押す力」は男性の方が強いです。腕立て伏せやそれに類似したチャトランガが苦手という女性は多いですよね。腕立て伏せのように「押す力」で必要な筋肉は、大胸筋・三角筋・上腕三頭筋などです。肘の過伸展がおこるのは、まさに女性が苦手とする「押す力」を利用する次のポーズの時です。
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