身体が柔らかすぎるのは危険!ヨガで必要な「運動機能の3要素」を理学療法士が解説

 身体が柔らかすぎるのは危険!ヨガで必要な「運動機能の3要素」を理学療法士が解説
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堀川ゆき
堀川ゆき
2019-08-08
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関節弛緩性テスト

もう一つ、「関節弛緩性テスト」といって、関節の緩さの簡易チェックテストがこのように定められています。

関節弛緩性テスト 肩甲骨 肩 股関節
引用:cramer japan

ヨガをやっている方や、バレエや体操の経験のある方は結構当てはまってしまうのではないでしょうか。4つ以上当てはまると陽性ですが、ちなみに私は4つ該当します。

この結果をみて「私は関節が緩んでいるんだ」とか「ヨガは身体に良くないんだ」なんて勘違いしてガッカリしたりしないでくださいね。

私が言いたいのは、先述したとおりヨガは参考可動域を超えるポーズが多いため、怪我につながることがあります。それを防ぐためにはその可動性をコントロールすることが重要だということを今回知ってほしいのです。この「関節弛緩性テスト」に当てはまる項目が多かった人ほど注意が必要です。その理由を次に詳しく説明します。

筋肉が柔らかいと関節が変形する

身体が硬い原因は、

・関節の硬さによるもの
・筋肉の硬さによるもの

・その他の軟部組織(筋膜、腱、靭帯、脂肪組織、皮膚、神経、血管など)

によるものと様々ですが、身体が硬い原因のほとんどは「筋肉」にあります。

男性は筋肉が硬く、女性は筋肉が柔らかい傾向にあります。筋肉は硬いより柔らかい方がいいと一般的に考えられていますが、必ずしもそうとは限りません。関節の変形は、男性より女性の方が圧倒的に多くなります。それは女性の方が筋肉が柔らかいことに原因があります。例として、外反母趾・O脚・変形性膝関節症・変形性股関節症・側弯症・脊椎圧迫骨折・外反肘などです。

一方で筋肉が硬いと、日常生活や運動をする際に筋肉によるストッパーが働くため、肉離れなどの筋肉の障害が多くなります。そして、筋肉が柔らかいと骨や靭帯のストッパーが働くため、関節や靭帯を痛めたり関節の変形が起こりやすくなるのです。

以上を考慮すると、男性ほど柔軟性の向上が、女性ほど筋力の向上が必要といえます。

「運動機能の3要素」とは

ヨガは柔軟性だけでは成立しません。よく誤解されるところでもありますが、「ヨガ=身体が柔らかい、柔らかくないとできない」といった先入観や偏った概念はまず捨てましょう。先述した通り、柔軟性だけでヨガを行うと、関節や靭帯の損傷につながります。柔軟性とともに重要な「運動機能の3つの要素」が、私たちにはあるのです。

「運動機能の3要素」とは、

・「柔軟性」
・「筋力」

・「バランス能力」

です。

これはヨガだけに限定されず、全てのエクササイズやスポーツにも当てはまります。また、日常生活においても全ての人に共通して必要な3要素だと私は考えています。年齢や性別、生活習慣や既往歴などによって、3つの能力には個人差はありますが、全ての人にとって必要な3つであることには変わりありません。

ヨガをする上でも、この3つの要素それぞれを維持・向上させることを目標にしていくと、ヨガが安全かつ効果的に、そして年を重ねてもずっと継続していくことができるはずです。

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関節弛緩性テスト 肩甲骨 肩 股関節
Photo by Yuki Horikawa