ネガティブに考えるクセを手放そう!

Chris Fanning

ネガティブに考えるクセを手放そう!

自分のためにならない習慣を断ち切って、健康や幸せをもたらす新たな習慣を身に付けたい?それにはマットの上で自制心、慈悲心、忍耐力を鍛える必要がある。その方法を教えよう。

意志の弱さに悩んでいるなら、このシークエンスで自制心を養おう

ヨガを実践する多くの人は、よりマインドフルに人生を歩むために常に努力をしている。だが、その努力にもかかわらず、それを妨げる障害が現れ、望まない反応をしてしまうときがある。たとえば、砂糖断ちを誓いながらもクッキーを見て挫折したり、他人のSNSの投稿を見て競争心を持つ自分を責めたり、ヨガクラスでバカーサナ鶴のポーズ)のバランスが保てずにいらいらしたり……。これらの障害は私たちのサムスカーラに関係している場合が多い。サムスカーラとはサンスクリット語で、無意識に何度も陥ってしまう心理的、感情的な習慣や習性を意味する。それが意識的、無意識的、またはポジティブ、ネガティブであろうと、サムスカーラはある状況に対する条件反射を形成する。そのように潜在意識に蓄積された習性パターンを変えることは難しいが、幸いなことに、ヨガの練習は自分のサムスカーラを分析し、望むものの実現を阻む正体を突き止めて対処するのに役立つ。ヨガで自分の反応パターンを観察することによって、実生活でも無意識な反応が起きたときにそれに気づけるようになり、感情や思考、心の動き、気分、行動を意識的に変えられるようになる。たとえば、ヴルクシャーサナ木のポーズ)でバランスを崩したとき、心の中の独り言に耳を傾けてみよう。それは優しい言葉だろうか?それとも自分を責めている?生徒たちの前に日々立ちはだかる障害でよく見られるのは、自己批判、挫折感、意志力の欠如だ。ここで紹介する3つのシークエンスで、自分自身の障害を克服するのに必要な術を培おう。そうすればよりマインドフルに生きられる新たな習慣を始められるはずだ。

1.ウトゥカターサナ(椅子のポーズ)

マットの前方に立ち、ターダーサナ山のポーズ)に入る。息を吸って両腕を左右に広げてから頭上に伸ばし、肋骨の脇を長く伸ばす。息を吐きながら、椅子に座るように腰を後方に下げる。体重をかかとに移し、腿の付け根と尾骨をマットに近づける。首の両側の力を抜き、あごもゆるめ、目をリラックスさせる。このまま1分間保つ。ウトゥカターサナは強度の高いアーサナだ。おそらくこの不快感から逃れようとする心の動きに気づくだろう。それらを観察しながら、このままでいることを選ぶ。辛くなってきたら、ただその辛さを味わおう。

慣れ親しんだ習慣から抜け出すために、新たな習慣になじむことより、やっぱり変わらないほうが楽だと感じるなら、サンガ(集い)に参加しよう。習慣的なパターンを断ち切るのは大変な仕事だ。このシークエンスでは、困難に向き合い、最後まであきらめない強さと勇気を培えるだろう。各ポーズはシンプルだが、ウトゥカターサナ椅子のポーズ)のようなポーズをホールドすることで困難と向き合い、人生を阻む障害をうまく対処する練習ができる。

ウトゥカターサナ
Photo by Chris Fanning

Story by Chrissy Carter
Photos by Chris Fanning
Model by Chrissy Carter
Styling by Sarah Parlow
Hair&make-up by Elisa Flowers/Bernstein & Andriulli
Translat ion by Sachiko Matsunami
yoga Journal日本版Vol.62掲載

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ウトゥカターサナ
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ダウンドッグの姿勢から右足の外側をマットにつけ、その上に左足を重ねる。体重を右手に移し、左手を腰にそえてから、天井に向かって伸ばす。この時、肩の真下に右手をつかないように注意する。必ず手はやや前方につ
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三角のポーズから、右手を腰において視線を右脚に落とす。右膝を曲げ、右手でブロックをつかんで前方に移し、右脚に体重をかける。左足を床から浮かせて伸ばし、後ろの壁を押すようなつもりで、かかとを押し出す。右
山のポーズの姿勢から、ステップかジャンプで足を左右に開く。両腕を頭上に伸ばし、右の太腿を外に90度開く。左足のつま先は内側に45度ほど傾け、左足をやや左側にずらす。左足のかかとの外側でマットを押し、左
この短いシークエンスをホームプラクティスに組み込んでもいいし、これら5つのポーズにゴムカーサナ(牛の顔のポーズ)のようなポーズを加え、シャヴァーサナ(亡骸のポーズ)で終えてもよい。
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