快適に座りたい!安楽座で使う3つのアイテムのかしこい使い分け
ヨガレッスンの始まりは、必ずと言っていいほど安楽座(あぐら・スカーサナ)から始まります。安楽座でお尻の下に置くブロックやブランケットの役割、そして使い分けとは?
積極的に道具を使いたい理由
安楽座を行う際、多くのインストラクターさんは、座りづらい方に向けてブロックやブランケットといったプロップスを使うことをお勧めしています。その理由は、安楽座で座った際に、骨盤をしっかりと立てた状態で座る方が、呼吸法や瞑想の効果を一番引き出しやすいからです。プロップスを使うことを恥ずかしいと思ったり、「できていないからプロップスを使う」と思い、使うことを嫌煙しがちかもしれませんが、たとえ座骨を安定して座ることができるとしても、積極的に道具を取り入れることで、さらに効果を高めたり感覚を磨くことができるでしょう。「効果を高めるためにプロップスを使う」という意識をもって、積極的に取り入れてみましょう。
安楽座で使う3つのアイテムは?
スタジオの設備によって使えるものが違いますが、安楽座でお尻の下に置いてよく使われるプロップスは、①ヨガブロック、②ブランケット、③ボルスターの3つです。それぞれのメリットや違いを知って、ご自身に合った道具を選んでみましょう!
① ヨガブロック
多くのスタジオに備えられているヨガブロックは、軽くてどんなポーズの補助にもなってくれる万能アイテム。ヨガブロックをお尻の下に敷くと、そのちょうどいい硬さから座骨を意識しやすいでしょう。両方の座骨に均等に体重をかけることを感じやすくなるので、骨盤調整の意識を持ちたい方にピッタリ。左右のバランスが崩れやすい人や、いつもどちらか片方に体重をかけがちな人、同じ足をいつも組んでしまう人などにオススメです。
② ヨガブランケット
ヨガ専用ブランケットがあるスタジオでは、ヨガブランケットも安楽座で活用しましょう。(※シャバアーサナの時に保温のためにかける(主に起毛してるような保温目的の)ブランケットは、厚みがでないのでヨガブランケットとしてのポーズの補助には利用はできません)ブロックより高さがでないブランケットは、「微調整」に役立ちます。かなりポーズに慣れてきた方でも「今日は疲れているな」という時や無理したくない時には積極的に使いましょう。女性の場合は、生理の際に腰回りを冷やさないためにブランケットの上に座るのも良いでしょう。
③ ボルスター
ブロックでも高さが足りない場合は、ボルスターを使ってみましょう。ボルスターに座る際は真上にドンっと座るのではなく、座った後に少し前にすべるようにすると骨盤が安定しやすいでしょう。高さが出ることで、座った際の足の付け根にスペースができつまり感」も緩和できるので、マタニティの方にも使っていただきたいアイテムです。
安楽座でプロップスを使うことは、決して恥ずかしいことではありません。長時間の座位であっても呼吸や瞑想により集中しつづけられるように、積極的に取り入れることでポーズの効果も実感しやすくなるでしょう。改めてプロップスを使う目的を見直して、積極的につかってみてはいかがでしょうか。
ライター/伊藤香奈
2012年、全米ヨガアライアンス200時間を取得。新規ヨガイベントの立ち上げや新人講師発掘オーディションのプロデュース責任者等を歴任。800人以上のインストラクターと出会い、現在ヨガ雑誌やイベントの第一線で活躍するインストラクターを数多く育成、輩出する。2017年に、セミナー講師、ヨガインストラクター、ヨガワークライフコンサルタント、ヨガインストラクター向けキャリアアドバイスセミナー講師として独立。
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