【就寝前のスクリーンタイム1時間につき不眠症リスクが約60%アップ】研究で明らかに!

 【就寝前のスクリーンタイム1時間につき不眠症リスクが約60%アップ】研究で明らかに!
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2025-04-11

就寝前にスクリーンを見る時間を少しでも減らすことが、より良い睡眠につながる可能性があると研究者は述べている。

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新しい研究では、ベッドの中でスクリーンを見る時間が長くなるほど、不眠症になる可能性が大幅に高まることが明らかになった。

スクリーン使用時間が増えるほどに睡眠障害のリスクも増加

この研究では、ノルウェーの18歳から28歳までの45,000人以上の成人を対象に行った調査のデータを用い、分析を行った。データには、ベッドに入ってからのデジタルメディア利用の有無と、その使用用途(ソーシャルメディアのチェック、インターネットの閲覧、ゲームなど)に関する参加者の回答が含まれていた。また、週に何日、どのくらいの時間、ベッドに入ってからスクリーンを見るかについても尋ね、入眠や睡眠の維持に支障が出る頻度、日中に眠気を感じる頻度、睡眠の悩みが続いている期間についても回答を求めた。不眠症は、少なくとも3ヶ月間、週に3回以上、入眠困難や日中の眠気などの問題を抱えている状態と定義された。

結果、ベッドに入ってからのスクリーン使用時間が1時間増えるごとに、不眠症のリスクが59%高まり、平均睡眠時間が24分短くなることが判明した。また、ソーシャルメディアの使用と、それ以外のスクリーンを使った活動が睡眠に与える影響の違いについても調査した。これについては、有意な差は見られず、睡眠の妨げとなる要因はスクリーンを見ることそのものにあることが示唆されたと研究者は述べている。この研究の著者でノルウェー公衆衛生研究所の上級研究員ボーゲ・シヴェルセン博士は、睡眠時間の減少、および不眠症症状はスクリーン使用量の増加と相関関係が認められたとしながらも、この調査結果は観察に基づくものであり、科学的な睡眠測定は行なっておらず、限られた母集団(ノルウェーの若い成人)からの既存の自己申告データに依存しているため、因果関係は証明できないと注釈している。

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より良い睡眠のために

睡眠医学の専門医ニトゥン・ヴェーマ医師はスマートフォンによる覚醒作用を防ぎ、より良い睡眠を得るためのヒントとして、以下のことを提案している。

  • 就寝の30分〜60分前にはスクリーンを見ないようにする。
  • スクリーンを見る時間を、物理的な本を読んだり、ゆったりとしたストレッチを行うなどの就寝前のリラックスの儀式の時間に置き換える。
  • インターネットにアクセスする誘惑を減らすために、スマートフォンのアラームではなく、アナログの目覚まし時計を使う

「私たちの研究では、たとえわずかな時間でもスクリーンを見る時間を減らすことで、睡眠の質、および睡眠時間が改善されることが示されています。」「完全に利用を止めるべきだということではなく、夜間を中心に、いつ、どのように利用するかを意識すべきだということです。」とシヴェルセン博士は述べている。

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出典

https://www.bbc.com/news/articles/cz79jpxzev5o

https://www.everydayhealth.com/sleep/more-screen-time-in-bed-can-lead-to-insomnia/

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