【肘の過伸展が気になる】イメージするだけ!ダウンドッグで自然に床を押す方法

 【肘の過伸展が気になる】イメージするだけ!ダウンドッグで自然に床を押す方法
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特定の動作におけるクセや痛みなどの体にまつわる問題の多くは、それを気にすることによって起こる余計な力みによる悪循環が原因になっていることがあります。緊張と体の使い方について探究しているアレクサンダーテクニークの実践者が、体にまつわる問題を解剖学的な視点を交えて考察し、思考的な面から解決策を提案するシリーズ。43回目のテーマは「肘の過伸展」です。

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肘が過伸展にならないよう注意される理由

ヨガのトレーニングを行なっていると、肘の過伸展について注意されることがよくあります。過伸展とは曲がるのとは反対の方向に反り過ぎていること。特に四つん這いやダウンドッグといった手を床につくポーズにおいて、肘を伸ばし切らないように注意されることが多いです。

過伸展で怖いのは、肘を反り過ぎたままで固定して、肘の動きを制限させてしまうことです。これによって、臨機応変な動作の妨げになってしまいます。ダウンドッグなどではそこに体重をかけることになるので、肘や手首への負担が大きくなり、ケガをする可能性が出てきてしまうのです。

過伸展に注意を払うことで起こる新たな問題

過伸展になる要因のひとつは、肘の関節を構成する骨がほかの人より反りやすい作りになっていること。言ってみれば骨の個性なので、過伸展そのものを治すというより、過伸展が習慣とならないように気をつけることが大切なのでしょう。

しかしながら過伸展にならないよう注意を払っていると、逆に肘を緩めることに注力し過ぎて、床をしっかり押すことが不十分になります。また肘だけをどうにかしようと意識が集中している故に、腕と胴体をつなぐ肩、延いては首にも余計な力が入りやすい状態になっています。

過伸展を気にせずに床を押すための考え方

肘を反らし過ぎず緩め過ぎず、適切な力で床を押すことができれば、ダウンドッグももっと気持ちいいポーズになるはず。そこで次のことを実践してみてください。

1. 腕の構造の確認する
下の図を見てみましょう。
腕の始まりは胸鎖関節です。鎖骨、肩甲骨を通って、上腕骨へとつながっています。
つまり腕は、鎖骨がある体の前面や肩甲骨がある背中の方ともつながっているのです。

腕の構造
イラストAC

2.「頭は耳たぶの位置よりも上にある」と思う
手を床につく前に一度、首に入っている余計な力みを手放します。実際に耳たぶを触って、「ここより上が頭だな」と体感として再認識するといいでしょう。
頭が自分の体のどこにあるのかを思い出すだけで、首が楽になり、全身が動かしやすくなります。

「頭は耳たぶの位置よりも上にある」と思う
イラストAC

3.「腕は体の前面や背中から指先に向かって伸びていく」と思って手を床につく
1を踏まえ、手を床につくときには腕が体の前面や背中の方から指先一本一本に向かって伸びていくイメージです。

「腕は体の前面や背中から指先に向かって伸びていく」と思って手を床につく
イラストAC

4.「床からもサポートがある」と思う
さらに手をついている床からも、腕を伝ってサポートされているとイメージします。
より腕の安定感が増すことでしょう。

「床からもサポートがある」と思う
イラストAC

 

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