【セルフィーがうまくできないとお悩みなら】もっとキレイにスマホで「自撮り」ができる簡単な方法

 【セルフィーがうまくできないとお悩みなら】もっとキレイにスマホで「自撮り」ができる簡単な方法
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私たちは様々なストレスから何かしらの思い込みを生じさせ、それに対処しようと常に体を力ませて生活しているものです。このシリーズは、無意識に入る余計な力みが動作にどう影響するのかを探求しているアレクサンダーテクニークの実践者が、日常的な動作と根底にある思い込みについて解剖学的な視点を交えて考察し、思考から体の使い方を変える方法を提案します。34回目のテーマは「スマホで自撮り」です。

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自撮りが不自然になる要因はスマホを構えようとする思い

スマホで写真を撮ることが日常的になって、ちょっとした記念に自撮りをするのも当たり前になりました。でも自撮りって、思っているのとは微妙に違う表情になりがちです。「もう少し可愛く撮れそうな気がするんだけど、何度撮影してもなんか不自然になってしまう」と、煮え切らない思いで自撮りをしていませんか?

自撮りをするには、被写体である自分と背景を考慮して、構図を確認しながらスマホを構えなければなりません。そんな「スマホをうまく構えよう」という意気込みこそが、自然体としてのあなたを邪魔している可能性があります。

自分をスマホに合わせようとして体に無理が生じる

狙い通りの構図となるようにカメラを構えようと頑張ると、カメラを持っている手や腕にどうしても力が入るものです。腕の付け根である脇も締めているかもしれません。私たちの体は全てが連動しているため、一部が必要以上に力んでいれば、巡りめぐって表情の筋肉にも影響します。

また構図通りに自分を収めようとするときに、手や腕の可動域を制限してロックした状態のまま、無理に顔だけで動いていることもあります。そうすると体の軸となる脊椎は頭蓋骨によって押し縮められて、さらに力みが増します。

このように自分をスマホに合わせようとすることによって、顔の角度などがスマホに対して不自然になったり、表情が硬くなったりしてしまうのだと考えられます。

自然な自撮りになる3ステップ

そこで、自分をスマホに合わせるのではなく、スマホを自分に合わせるために次の3ステップを試してみてください。

1.「頭は耳たぶよりも高いところにある」と思う
自撮りのおおまかな構図が決まったら、カメラを構える前に「頭は耳たぶよりも高いところにある」と思ってみましょう。
頭の位置を思い出すだけで、無意識に入っていた全身の緊張をやめることができます。胴体が緩んで背すじが勝手に伸び、肩や股関節がもっと動けそうな感じがするはず。

「頭は耳たぶよりも高いところにある」と思う
イラストAC

2. 手首→肘→肩の順に動かす
一度スマホを持ち替えるなどして、スマホを持っていない状態で手首→肘→肩の順に動かしてください。

それぞれの関節は下記の通り、様々な動きができます。
・手首 前後に曲る(屈曲・伸展)、左右に振る(尺屈・橈屈)
・肘 前後に曲る(屈曲・伸展)、手のひらを裏返したり戻したりする(回内・回外)
・肩 前後に曲る(屈曲・伸展)、腕を体の内側に寄せたり外側に降ったりする(内転・外転)、肘を横に向けたり戻したりする(内旋・外旋)

余裕があるなら様々な動きを試して、「手首、肘、肩はこんな風に自由に動けるんだ」ということを体に思い出してもらいましょう。

手首→肘→肩の順に動かす
イラストAC

3.「手首、肘、肩は自由に動ける」と思いながらスマホを構える
2を踏まえ、「手首や肘、肩は自由に動ける」と思いながらスマホを持って構えます。

「手首、肘、肩は自由に動ける」と思いながらスマホを構える
イラストAC

時間がないときは1と3だけでもOK。姿勢や表情がより自然になりますよ!

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AUTHOR

ホタカミア

ホタカミア

ライター、グラフィックデザイナーとして会社と自宅の往復に追われる中、ヨガと出会う。また、30代後半から膠原病であるシェーングレン症候群と咳喘息に悩まされ、病と共に生きる術を模索するようになる。現在は、効率的な身体の使い方を探求するアレクサンダーテクニークを学びながら、その考えに基づいたヨガや生き方についての情報を発信中。解剖学にはまり、解剖学学習帳「解動学ノート」の企画・制作も行う。



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手首→肘→肩の順に動かす
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