〈運動なし!?〉重だる脚が軽くなる。血流を改善し歩き疲れや座り疲れを解消「楽すぎるヨガポーズ」
一日中歩いていても、座っていても重だるさや疲れを感じる脚。疲労回復には脚全体の血流を改善することがポイントです。そうは言っても、疲れているのに体を動かすストレッチは気が進まないもの…楽な体勢で血流を改善して、脚の疲労回復につなげるヨガポーズを試してみませんか?
疲れた脚には何が起こっている?
長時間座っている時の下半身の筋肉はほとんど動かないため、血液やリンパ液の循環が悪くなり、血流が滞りやすくなります。また、座っていると血管が圧迫される部分があり、それも血流が悪くなる原因です。その結果、乳酸などの疲労物質がたまりやすく、脚の重だるさを感じることがあります。
たくさん歩いて筋肉が疲労することでも、その部位の血流が低下します。歩き方のくせや姿勢によっては、特定の部分に負荷がかかり、疲労が増すこともあるでしょう。滞った血流が改善されると疲労物質が排泄され、新鮮な酸素や栄養が筋肉に供給されるため、回復が促進されます。
血流を良くするには?
滞った血流を良くするには、ストレッチやヨガで緊張した筋肉をほぐしてゆるめたり、第二の心臓と呼ばれるふくらはぎの筋肉を鍛えて、血液の流れを促進するポンプ作用を高めることが効果的ですが、疲れているときに「自分で体を動かす」のは抵抗があるかもしれません。今回はほとんど体を動かさず、血流を良くする姿勢をとるだけのヨガポーズをご紹介します。
血流の促進、脚の疲労回復に「脚を壁に上げるポーズ」
このポーズは足を心臓より高い位置において仰向けの姿勢で休むだけです。下半身に流れた血液が心臓に戻りやすくなって血流が促進されます。
やり方
① 壁にお尻を近づけて座り、仰向けになりながら脚を壁にあげていき、かかとを壁につける。足は腰幅くらいに開いて、膝はピンと伸ばしきらずにゆるめて脱力する。お尻が壁に近いともも裏に負荷を感じるので、位置を調節して自分に合った距離を見つける。
② 両手をお腹や胸の上に乗せたり、両腕を胴体の横に置くなど、楽な場所を選び、目を閉じて好きなだけ休む。
③ 終わったら両膝を抱き抱え、体を横に向けてからゆっくりと起き上がる。
※ 壁を使えない、脚を伸ばすのがやりづらい場合
椅子を使い、座面にふくらはぎを乗せる
効果をさらにあげるには
足を冷やさないことも、血流の回復と維持のために重要です。適切な温度を保つことで、血管が拡張されて血流が改善されるからです。靴下を履いたり、脚をタオルやブランケットで覆うのもおすすめです。
仰向けになったら膝を曲げてブランケットで脚を覆い、そのまま脚を伸ばしてかかとを壁につける。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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