猫背は肺を圧迫する? 理想的な背骨、姿勢へ導くリストラティブヨガ
デスクワークやPC作業の人に多い猫背、浅い呼吸。不調や落ち込みを感じている人は、胸を開くワークを行うと気持ちも前向きに! 日本初の国際ヨガセラピスト協会所属ヨガインストラクターの岡部朋子先生に教えていただきました。
理想的な姿勢を取り戻して心身をリラックス
岡部先生曰く、「デスクワークやPC作業など体の前で腕を使う場面が多いと、どうしても前かがみの姿勢になりやすい。お腹の力が抜け、背中が丸まり、その結果肺が圧迫され、呼吸も浅くなってしまう」のだそう。浅くて速い呼吸は交感神経を優位にさせるので、これではリラックスとはほど遠い状態。縮こまりがちな胸からお腹をリストラティブヨガで開き、本来の自然な背骨へと戻しましょう。理想的なのは、背骨が自然なS字カーブを描き、その延長線上に頭がのっている状態です。
「魚のポーズ」で肋骨下部と骨盤の間の詰まりを解消
ブロックを使う魚のポーズは、見ためほどストレッチは強くかかりません。肋骨の1本1本が開かれるような爽快感!
準備するもの/ブロック
HOW TO
頭と肩甲骨の下に、頭が高くなるように高さをつけてブロックを置き仰向けになる。両手は手のひらを上にして、体側におく。膝の下に丸めたバスタオルを入れたり、膝を立ててもいい。気持ちよく胸が開くのを感じながらまぶたを閉じ、ゆったりと自然な呼吸を続けて10~20分キープ。
POINT:ブロックは縦横を変えることで高さが調整できる。高いほど強度が強くなる。ブロックが倒れると危ないので、ある程度重さがあり、安定したものを選ぶこと。
「英雄のポーズ」で体の前面を開いて気持ちもリフレッシュ
胸からお腹をやわらかく開いてくれるポーズ。腹横筋など腹部の筋肉をほぐし、張りがちな太腿の前側もやさしくストレッチしてくれます。
準備するもの/椅子、クッション、ブランケットやバスタオル
HOW TO
1.椅子の上にたたんだブランケットを重ねて置く。一度背中を預け、首から頭が楽な位置になるよう高さを調整。体が痛くならないよう、座面の前側にもブランケットをかける。クッションの上に割座で座り、膝は広めに開く。
2.体を後ろに倒し、頭をブランケットにのせる。両手は力を抜き、楽な位置におく。お腹から胸が気持ちよく開いているのを感じながら、まぶたを閉じ、ゆったりと自然な呼吸を続けて5分キープ。
教えてくれたのは...岡部朋子先生
全米ヨガアライアンス認定インストラクター(E-RYT500)。ルナワークス主宰。日本初の国際ヨガセラピスト協会(IAYT)メンバースクールとして医療としてのヨガの普及に努める
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