腸が乱れると血糖値が上がる?ダイエットに「腸」が大切な理由|腸の乱れは「血糖値の乱れ」
「第二の脳」と言われる腸。メンタルヘルスやホルモン分泌、ダイエットなどほぼ健康の全ては「腸にあり」といっても過言ではありません。実は血糖値とも深い関係があるのです。
腸と自律神経の関係は深いー腸が悪化すると脳に伝達され「ストレス」に
精神的ストレスがかかった時に、お腹が痛くなったり便秘になったりした経験ありますよね。これらは、腸と自律神経が深い関係にあるため。
脳が緊張や不安などのストレスを受けると、その情報が腸に伝えられ、結果的に腹痛や下痢、便秘などを引き起こすことになります。
また、腸内環境が悪化すると、その情報が脳に伝わって自律神経が乱れ、様々な心身の不調が起こりやすくなります。
血糖値も「腸の乱れ→ストレス」で上昇。
血糖値は、食事だけでなく、「ストレス」によって上昇します。バンジージャンプをすると血糖値が急上昇するのは有名な話。
これは自律神経が乱れたためで、精神的なストレス以外にも、腸内環境が悪化するとその情報が脳に伝わって自律神経が乱れ、ストレスとなり、血糖値が乱高下します。
糖質制限の「腸の乱れ」は「血糖値を上昇させる」
今流行りの「糖質制限ダイエット」。
正しい知識で糖質量をコントロールすることはとても大切です。ただし、極端に野菜や果物をまったく食べず、特に肉類ばかりを食べ続けると、体は分解のために毒素でアンモニアが大量発生し、腸内環境は乱れます。
極端に「肉ばっかり」食べると、腸が乱れる
糖質制限を続けていると、いくら糖質を抑えても、体重が減らなくなってくる、元の食事に戻すと以前よりも太りやすくなる、、そんなケースが見られます。「便秘がち」「体臭が臭くなる」「ガスが溜まる」という自覚症状がでてくれば、これは腸が乱れているサイン。
そういう場合は血糖値が上がりやすくなっていることも一つの要因と想像されます。
また、腸の乱れはホルモンの分泌を妨げてしまうので、睡眠時の成長ホルモンの分泌が滞り、肌や髪のつやが失われることも多いのです。
血糖値をコントロールしながらも腸内環境を整える食材は「舞茸」
舞茸に含まれるβーグルカンは血糖値の急上昇を抑えるとともに、豊富な水溶性食物繊維が腸内の毒素を吸着し、脂質を体外へ排出。また、糖質もエネルギーも低いのでダイエット中にも安心です。
簡単!常備菜「舞茸の浅漬」
<作り方>
まいたけは食べやすい大きさに手でさき、耐熱容器に入れてラップをして600wの電子レンジで2分加熱。粗熱をとっておく。
保存袋に市販の浅漬けの素をひたひたになるぐらいまで入れたらよく揉みこんだらOK。冷蔵庫で冷やすとなお美味しく!
常備菜にして、肉類と一緒に食べれば腸内をキレイに保ってくれます。
そのまま食べるにも良し。きのこ旨味成分は出汁がわりになり、お湯を注げば舞茸スープに。
ボイルチキンやツナ缶と和えれば1品に。サラダや冷奴に乗せたり卵焼きに入れたり、カレーに乗せたり万能です。
是非お試しくださいね。
AUTHOR
松田 真紀
1972年、兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒業。株式会社バードワークス代表取締役。1994年、明治乳業株式会社入社。その後、電通など広告代理店勤務を経て、2014年、スポーツと健康に特化した「食プロデュース」を行なう株式会社バードワークス設立。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニ、レンチン、OK!ラクして食事を楽しむダイエットを提案する管理栄養士として300以上の施設団体など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。
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