【更年期】やる気が起きない、ダルい時に「腕を揺らすだけで気分爽快」自律神経も整う【スワイショウ】

「動気功」とは？

動気功とは、関節に無理ない簡単な動きを繰り返し行うことで、気の巡りをよくし、元気を育めるワーク。「気」とは生命エネルギー、「功」とは働く、という意味で、自己免疫力や自然治癒力を高める中国の健康法です。今回は、健康的に自分で体を動かして気をコントロールする動気功をご紹介します。疲れているときにもササっとカンタンに取り組めて、行っていくうちに元気が回復するという優れた健康ワークです。

今日は「スワイショウ」という基本の動く気功、動気功をご紹介します。
スワイショウとは、中国語で「甩手」と書きます。 甩（スワイ、捨てる）、手（ショウ）と いうことで、手を放り出すように振るという意味です。 両腕を振ると血行が良くなり、血圧、眼圧、肩こりの改善にも効果があると言われています。また、自然と背骨も前後に動いていくので周りの筋肉もほぐすことになり、自律神経のバランスが整っていきます。

〈スワイショウの効果〉

○気と血の巡りがよくなり、高血圧、低血圧、眼圧、肩こり、低体温、冷え症、内臓機能低下、消化不良に効果的
○骨格、筋肉のコリやくせが改善して姿勢改善
○リズミカルな動きと呼吸で自律神経が整う
○体に軸ができ、丹田が強くなるので、体が軽く、動きやすく、精神的が安定する（武道の達人のように！）
○悪い気が抜ける

腕を振り子のように動かすだけですが、動くときには、気が身体から出入りする場所と言われるツボ（経穴）も意識してみましょう。
今日意識するのは「労宮」。両掌、中央にある、心包経のツボです。

手のひらから古く不要になった気を放り投げ、手のひらで新しいフレッシュな気を引き寄せます。
気の入れ替え、風の入れ替えのようなイメージで行ってみましょう。

スワイショウのやり方

１、まっすぐ立ち、足を腰幅くらいに開きます。腕は自然におろします。

２、膝を軽く曲げて（膝を緩めて立つ感覚）、尾骨を下に向けて、背骨は自然なカーブより少し丸くします。
３、腕を前に上げてから、後ろに振り下ろす。まずは1分続けます。

慣れて来たら、３分から10分くらい続けてみましょう。

＜ポイント＞
遠心力を使って、前後に腕を振ります。振り子のように揺らす感覚です。力は使わず、遠心力でブランブランと揺らすのがポイント。力を抜いてやってみましょう。
動気功は呼吸のコントロールまでしません。あくまでも自然な呼吸です。ストレスを感じると、自然に呼吸が浅くなってしまうものですがこのワークをすれば自然に息苦しさがなくなり優しい深い呼吸ができるようになります。

この動作を繰り返していると、とてもカンタンな動きだけに、無心になり、自然と瞑想状態に入ることもあります。マインドフルネスがおのずと生じるのです。疲れた体や脳疲労を感じたら是非このワークを行ってください。

動画見ながらやってみよう

いかなる場合でも、無理は禁物です。風邪症状のある場合は必ず専門医にご相談ください。