あがり症を放置するとうつになる?精神科医が教える、過剰な不安反応を和らげる簡単呼吸トレーニング

 あがり症を放置するとうつになる?精神科医が教える、過剰な不安反応を和らげる簡単呼吸トレーニング
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最近緊張したことはありましたか?もしくは、人前に出ると緊張してお腹がキリキリしたり、汗をかいたり、心臓がドキドキしたり、そんな経験はありませんか?極度の緊張状態に陥って頭が真っ白になる、声が震えて思った様に振る舞えなかった。緊張して失敗するのが怖くて何日も前から緊張状態が続く、そんな経験がある方はもしかしてあがり症かもしれません。今回は精神科の医師から、あがり症についてのリスクや心を整える手軽なトレーニング法を教えていただきます。

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あがり症はあなたの性格ではない

あがり症は、「性格的なもので、病気ではない」と思っていませんか?病気でないのだから、病院を受診するなんて必要ないと思っていませんか?それは、間違いです。あがり症は、医学的には「社交不安障害」と呼ばれている立派な病気です。しかも、あがり症を放置すると、うつ病を発症してしまう危険性だってあります。

あがり症は放っておくとうつ病に?

あがり症の人は人前が苦手で、いつも人目を気にします。買い物に出かけても、仕事をしていても、友達と過ごしていても、常に人目が気になります。人目が気になるあがり症はとてもしんどく、ストレスがどんどん溜まっていきます。さらに、あがり症になると、自分のことをマイナスに評価してしまいます。「人前で緊張して、普通に出来ない自分はダメな人間」と思ってしまう人もいるかもしれません。そうした自己否定の感情は気分を憂鬱にしてしまいます。日々の生活の中でストレスは溜まり気分が憂鬱になる状況が長く続くと何もする気力がなくなり、人に会うのが億劫になってしまい、最終的にはうつ病を発症してしまうのです。

過剰な不安反応を改善するために|呼吸法で自律神経のバランスを整えよう

腹式呼吸に東洋医学のツボ(丹田)を指圧することを加えた呼吸法をご紹介します。自律神経のバランスを整え、過剰な不安反応を改善する効果があります。腹式呼吸は息を吸う時にお腹を膨らませ、息を吐き出すときに、お腹をへこませる呼吸法です。腹式呼吸を行う際に、息を吸うときは自由に、吐き出すときは丹田を指圧しながら行うのが丹田呼吸法です。では早速、どこでも簡単に出来ますので、やってみましょう。

1.丹田の位置を確認する。

人差し指、中指、薬指の3本を揃えて、人差し指をおへそに置きます。そしておへそから指三本分下にずらしましょう。そこが丹田です。

2.大きく息を吸い込む

自分のタイミングで、お腹を膨らませながらできるだけ沢山の空気を吸い込みましょう。

3.ゆっくり息を吐き出す

丹田を押しながら、ゆっくりを息を吐き出していきましょう。

通常、鼻から吐いて鼻から吸う呼吸法で行いますが、慣れないうちは鼻から吸って口から吐いても構いません。

まとめ

あがり症は単なる性格ではなく、うつや引きこもりのリスクが隠れています。上手に緊張と付き合うために、丹田呼吸法を日頃から取り入れて自律神経を整えるセルフケアを習慣化することをお勧めします。

『医師が教えるあがり症克服トレーニング』著者/豊田早苗先生
鳥取大学医学部医学科卒業後、総合診療医としての研修及び実地勤務を経て、2006年に「とよだクリニック」を開業。2014年には「とよだクリニック認知症予防・リハビリセンター」を開設。「病気を診るのではなく、人を診る」を診療理念に、インフォームド・コンセントのスペシャリストと言われる総合診療医として勤務した経験を活かした問診技術で、患者さん1人1人の特性、症状を把握し、大学病院教授から絶妙と評される薬の選択、投与量の調節で、マニュアル通りではないオーダーメイド医療を行う。精神療法、とくに認知行動療法を得意とし、薬を使わない治療も行っている。

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構成/桑澤仁美

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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