最も効率よく体を変えるコツは「姿勢を整えること」あらゆる筋肉を目覚めさせる正しい立ち方・座り方
基本の姿勢を整えることで、全身の筋肉を効率よく使うことができます。今回は、正しく立つ方法・座る方法を、一連の流れでご紹介します。
スマートフォンを長時間使っていると…
デジタルデバイスの普及により、スマホ一台あればネットサーフィンもできるし、音楽も聴けるし、写真も撮れる。移動時間中にスマートフォンに触れているという人も多いのではないでしょうか?
何でもスマートフォン一台でできるのはとても便利ですが、その反面、腕を大きく動かさず手先だけを動かす、胸が閉じ背中がかたまっている決して良い姿勢とは言えない姿勢で過ごす時間が長くなることで、筋肉・背骨・関節・腱などいろいろな組織に負担がかかったり血流が悪くなったり、さまざまな不調が出てくる可能性もあります。
これらの対策としては、日常生活の中で良い姿勢を心がける、体の一部分だけに負担がかからない身体の使い方を意識することが大切です。
今回は、日常生活で何気なく行なっている座ったり立ったりする動きの一連の流れを意識的に時間をかけて行なってみることで、ご自身の姿勢に対して意識を向けやすくなるかと思います。
身体の良い姿勢をつくっていくことは、あらゆる筋力が自然と目覚めていき、良いことだらけ。そして、知らない間に肩甲骨の姿も見え、イキイキしてくるかもしれません。
「座る&立つ」姿勢を意識的に行ってみる
デスクワークが多い方でも「座る&立つ」の流れを意識的に行いながら自分の身体の骨・関節・筋肉の動きのスムーズさをチェックしてみましょう。下図の動きを参考に、足・股関節・骨盤・背骨・肩それぞれを意識してみてください。
座る時に意識すること
● お尻のお肉を後ろへかきだし骨(座骨)を感じる。座骨が座面に釘をさすようなイメージで座面と垂直に浅く座る
● 骨盤が前にも後ろにも傾かず、自然と下腹部に力が入り、骨盤の上に肩、その上に頭が気持ち良く一直線になる
● 肩甲骨も程よく背骨に近づき、胸が心地良く開いている
座る~立つ時に意識すること
● 足を少し引き寄せ、足裏で地面を押す
● 内もも・膝をキュッと中心に寄せ、股関節を身体へ引き込む
● 下腹部に力を入れ、背筋(頭頂~座骨まで)が真っ直ぐ
● 足裏~骨盤~背骨の下~肩~頭といったように下から順番に積み上げるように立ち上がる(両手を腰に添えても良い)
立つ時に意識すること
● 足裏をしっかり感じる
● 骨盤が前にも後ろにも傾いていない
● 骨盤の上に肩、その上に頭が気持ち良く一直線で、背骨は自然なS字カーブを描いている
● 肩甲骨も程よく背骨に近づき、胸が心地良く開き、胸の中心がアゴの方へ引き上がっている。
座ったり立ったりする姿を横から撮影してみると、自分の動きの癖や姿勢習慣が分かるかもしれません。
良い姿勢でいることがが不調改善や若返りへの一歩なのでぜひ意識してみてくださいね。
AUTHOR
元田裕子
ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。
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