「今、痛くないから大丈夫」と油断しないで!膝を痛めるもとになるヨガポーズの取り方&直し方

 「今、痛くないから大丈夫」と油断しないで!膝を痛めるもとになるヨガポーズの取り方&直し方
Kayoko Yoshida

健康のためにとヨガやストレッチをしていても体を痛めるやり方をしてしまったら本末転倒です。ケガをしたり痛めやすい部分のひとつ、膝に注目してみましょう。

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今痛みがない=正しく動かしている、ではない

どんな運動でも体に負担をかけ過ぎない、ケガをしないように行うことが大切です。とは言え、いつも何気なくやっている膝の動かし方が、実は膝を痛める原因になっていることもあります。

「今は痛みを感じていないから大丈夫」と思わずに、普段の動きが膝に負担をかけていないかを気にすることも大切。自分の動きは大丈夫か、ヨガのポーズでチェックしてみましょう。

Photo by Alen Kajtezovic on Unsplash
Photo by Alen Kajtezovic on Unsplash

膝とかかとの位置は揃っている?

片脚の膝を曲げるとき

三日月のポーズや戦士のポーズIなどの片脚を前に出して膝を曲げるポーズで、膝がかかとよりも前に出てしまうことがあります。本来は両方の脚で均等に全身を支えるべきところですが、前に出している脚、特に曲げた膝に体重をかけてしまっています。必要であれば後ろ足の位置をずらして調節し、膝がかかとの真上、もしくは手前の位置にくるように整えましょう。

三日月のポーズ
前脚だけでなく、後脚でも体を支えていることを意識して

両膝を曲げるとき

椅子のポーズで揃えた膝がつま先よりも前に出ることがありますが、これも膝に負担がかかります。重心をつま先ばかりにかけるのではなく、かかとの方にも移して太ももをしっかりと使って膝を後ろに下げます。目線を落とした時につま先が見えればOKです。

椅子のポーズ
椅子のポーズは前のめりになって膝がつま先よりも前に出がち

膝とつま先の向きは揃っている?

戦士のポーズ2で、膝が内側(足の親指側)に入っていませんか?足の外側に体重がかかっていない、股関節から太ももを外側に動かす(外旋する)力が弱い、太ももの動き自体を意識していないことなどが原因として考えられます。

膝だけでなく太ももからの動きも意識し、足の外側(小指側)にも体重をのせて足の裏全体で均等に床を踏むようにして、膝とつま先が同じ方向を向くようにします。

戦士のポーズ
左(NG例):膝が内側に入っている

タオルを使って足の裏で均等に床を踏む練習

どのポーズでも足の裏で均等に床を踏めるようになると、膝の位置が整ってきます。踏めていないところにタオルなどを敷き、そのタオルを踏むことを意識するとやりやすくなります。

足の裏で踏む
足の裏で踏みたい場所を意識

椅子のポーズ(写真左):かかとでタオルを踏み、つま先寄りにかかった重心をかかとの方へ

戦士のポーズ2(写真右):足の内側にばかり体重がかかる時は、足の外側の下に敷いたベルトを踏む

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AUTHOR

吉田加代子さん

吉田加代子

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。



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