【ヨガでブロックを使う利点とは?】これまで試したことのない12通りの「ブロック」の使い方

 【ヨガでブロックを使う利点とは?】これまで試したことのない12通りの「ブロック」の使い方
Ty Milford

ヨガジャーナルアメリカ版の人気記事を厳選紹介!ブロックの優れた点とは何だろう。ブロックはポーズの練習で必要なものをもたらしてくれるだけではなく、自分が思い描いている先の領域まで 私たちを連れて行ってくれる。

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ヨガを始めた頃、私はブロックが必要な人になることに耐えられなかった。この虚栄心を捨てた時に初めて、ブロックを利用する重要性を理解できるようになった。最初は気軽にブロックを使い始めた。そして、何となく使っていた時期を経て、最終的にブロックに無条件の信頼を寄せるようになった。
それから10年以上たった今では、自分でヨガをするときも、クラスで指導するときもほとんどのポーズでブロックを用いている。生徒たちにはほぼ必ず、マットの横にブロックを2つ用意するよう伝えている。「必要なときに利用する」という原則だけでブロックに手を伸ばすよう指示しているわけではない。私はブロックを利用することがあたりまえになることを願っている(騙されたと思って試してほしい。ベッドの脇に置くテーブルの代わりにさえなるのだ)。
人は往々にして単純なものの価値を過小評価しがちである。ブロックは静かで動きのない呼吸法や瞑想にも活用できるのだ。私が生徒に出す指示のなかで最も効果的なもののひとつは、仰向けになったときに下腹部にブロックを1つ置きなさいという指示だ。こうすると呼吸にさらに意識を向けるのに役立つ。
また、私自身や生徒たちが(挑戦するのをためらうようなポーズも含めて)ポーズを練習しているときに、アライメントを改善する目的でブロックを利用することもある。私たちがどのように筋肉を働かせて何に気を配ればいいのかを学んでいるところをブロックが支えてくれるのだ。この支えは、時として喉から手が出るほど欲しくなる救いの手のようなものだ。ブロックにはこのような可能性があって、私たちの視野を徐々に広げていく。そのため、私たちは難しいポーズに取り組んでいるときでも完全な形で自分がやり遂げられることに自分自身が驚くことになる。
知識を手放すときが、何かを習得し始めるときである。これはどんなことにも当てはまる。ヨガもそうだ。私たちは自分が利用できるもののなかからひらめきを得ている。今回のブロックのように、単純なものは、頭で考えることを少し控えてもう少し注意深く観察するようにすると、そのものならではの価値が見えてくる。

ブロックを利用してヨガを練習する12通りの創造的な方法

どのポーズもブロックで体を支えると、体の使い方やアライメントをよく理解できるようになる。すると最終的には、ブロックなしでポーズを行うときにも、体を支えるのに必要な意識や力、冷静さを手に入れることができるようになる。

①スカンダーサナ(サイドランジ、戦神スカンダのポーズ)

ブロックの利点】
体の下に支えがあると、前屈みにならずに真っすぐ座ることができる。また、曲げている膝に過度に負担をかけずにかかとを床に下ろすことができる。
HOW TO

脚を開いて深くしゃがみ、足先を45度くらいに開く。ブロックを2~3個重ねてその上に坐骨を下ろす。右脚を伸ばす。手のひらを胸の前で合わせる。背中と腰を伸ばす。両太腿を外旋させる。左足をしっかり床に下ろしたまま両膝を天井のほうに向ける。

12通りのブロックの使い方
スカンダーサナ(サイドランジ、戦神スカンダのポーズ)
photo by Ty Milford

②プールヴォッターナーサナ(東側を強く伸ばすポーズ/上向きのプランクポーズ)

ブロックの利点】
両脚でブロックを強くはさむことによって、太腿の内側と外側を働かせながら臀筋をしめることができるため、腰の緊張を取るのに役立つ。
HOW TO

床に座って、脚を前に伸ばす。ブロックのいちばん狭い面を上にして太腿の間にはさむ。左右の手を肩幅に開いて背後の床(マット)に下ろす(指先が腰のほうを向く)。手で床を押して腕を伸ばしながら、両脚でブロックをしっかりはさむ。腰を引き上げて(ブロックも忘れずに!)、胸部を広げる。足の裏を伸ばして、親指の付け根で床を押し下げる。太腿を少し内側に回す。呼吸を繰り返す。

このポーズでは、太腿を外旋させて、結果的にブロックを上に押したくなるかもしれないが、こうすると腰に負担がかかる。太腿は外旋させずに、ブロックの向きが変わらない程度に太腿の内側を下げよう。

12通りのブロックの使い方
プールヴォッターナーサナ(東側を強く伸ばすポーズ/上向きのプランクポーズ)
photo by Ty Milford

③パーダングシュタパドマウトゥカターサナ(半蓮華座のつま先立ちのポーズ)

ブロックの利点】
ブロックがあるとバランスをとりやすくなるほか、ブロックを押すことによって膝と腰にかかる圧力が軽減する。
HOW TO

山のポーズから始める。左足に体重を移しながら、右膝を引き上げて右足を左太腿に当てて4の字をつくる。または右足を左脚の付け根に当ててもよい。左脚を曲げて、チェアーポーズのように腰を後方に引きながら、股関節から前屈する。左足の拇趾球でバランスをとりながら、腰を左足のかかとのほうに下げていく。一度両手の指を床(マット)につき、ブロックをいちばん低い置き方で左膝の下に滑り込ませる。別のブロックを右膝の下に入れる(高さは自由)。両方のブロックを押し下げながら、腰をかかとの上に浮かせる。肩が腰の真上にくるようにして、胸の前で手のひらを合わせる。呼吸を繰り返す。反対側も同様に行う。

12通りのブロックの使い方
パーダングシュタパドマウトゥカターサナ(半蓮華座のつま先立ちのポーズ)
photo by Ty Milford
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by Jenny Clise
photos by Ty Milford
hair&make-up by Sherrie Long
translation by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.83掲載

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ヨガジャーナル日本版編集部

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