【ヨガでブロックを使う利点とは?】これまで試したことのない12通りの「ブロック」の使い方

 【ヨガでブロックを使う利点とは?】これまで試したことのない12通りの「ブロック」の使い方
Ty Milford
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④パールシュヴァバカーサナ(横向きの鶴のポーズ)

ブロックの利点】
足をブロックにのせてポーズを始めることによって、脚を腕にのせやすくなり、空中で勢いをつけなくてもこの形を練習できる。
HOW TO

ブロックをいちばん低い置き方で用意し、両足をのせる。両足と両膝を合わせてしゃがみ、胸の前で手を合わせる。体を右側にねじっていき、肩の向きが股関節に対して90度になるようにする。右を向いたまま、左右の手を肩幅に開いて床に下ろす。肘を曲げ、体重を両手に移しながら体を前傾させて、右太腿を左上腕の裏側にのせる。両足を引き上げ始める。太腿の内側を積極的に引き締める。呼吸を繰り返す。反対側も同様に行う。

12通りのブロックの使い方
パールシュヴァバカーサナ(横向きの鶴のポーズ)
photo by Ty Milford

⑤アシュタヴァクラーサナ(八曲がりのポーズ)

ブロックの利点】
手の下にブロックを置くことによって空間が広がるため、腰を引き上げて体を前傾させやすくなる。
HOW TO

脚を組んで座る。ブロックをいちばん低い高さで、腰の少し前に置く。右脚のすねを体の前に持ってきて、床と平行に持ち上げて両腕で抱え、右肘を右膝の内側に入れる。左手で右足の裏側をつかむ。右手を右すねの下に伸ばして足首をつかみ、右膝を右肩の上にもっていく(右脚をリュックサックのショルダーストラップだと思うとよい)。右脚が肩の上まで上がらない場合は、右腕のできるだけ高い位置まで上げる。右膝を体に押し付けながら、右手を右のブロックにのせる(指は前向き)。左手を左のブロックにのせる。左脚を引き上げて、両足のつま先を反らせたまま、左足首を右足首の上にかける。体を床(マット)のほうに傾け始める。それ以上前傾できないところまできたら、両手でブロックをしっかり押して腰を引き上げる。腕をチャトランガダンダーサナの形にする。かかとを押し出して、太腿の内側で右腕の上腕をはさみながら、両脚を右側に伸ばす。呼吸を繰り返す。反対側も同様に行う。

12通りのブロックの使い方
アシュタヴァクラーサナ(八曲がりのポーズ)
photo by Ty Milford

⑥ブジャピーダーサナ(腕を押すポーズ)

ブロックの利点】
手の下にブロックを置くと、太腿を高く上げることができる。ハムストリングスが硬い人は、この位置に太腿を上げるのが難しい。腕を伸ばせない人の場合、ブロックを利用すると足先を床から引き上げやすくなる。
HOW TO

脚を開いてしゃがむ。両足のかかとの後ろに、ブロックをいちばん低い高さにして1つずつ置く。膝を曲げたまま腰を上げて、胸を太腿の前に出す。右手で右足首の裏側をつかんで、右肩を少しずつ動かしてできるだけ右膝の裏側に近づける。左側も同様に行う。かかととつま先をずらしながら両足を歩かせて近づけていき、太腿の内側を体側にぴったり当てる。手をブロックの上にのせて(指先が前向き)、肘を曲げる。上腕で腰を支えて、太腿の内側を体のほうに引く。両足を歩かせて近づけていき、床から引き上げる。片方の足首を反対の足首にかける。手でブロックを押しながら肘を伸ばし始める。目線を前に向ける。呼吸を繰り返す。足首のかけ方を反対にして同様に行う。

12通りのブロックの使い方
ブジャピーダーサナ(腕を押すポーズ)
photo by Ty Milford

⑦アドームカヴルクシャーサナ(下向きの木のポーズ)のバリエーション

ブロックの利点】
曲げた脚と胸の間にブロックをはさむと、体幹と股関節屈筋群が強化される。また、バランスを保つのにどの筋肉を働かせる必要があるのか理解するのに役立つ。
HOW TO

山のポーズから始める。右の鼠蹊部ブロックをいちばん高い位置で当てて、股関節から体を前屈すると同時に、ブロックがしっかり固定されるまで右膝を曲げる(右足裏は床につけたまま)。両手を床(マット)に下ろして肩幅に開き、人差し指を正面に向ける。肩が手首の真上にくるようにして、目線を左右の手首の間に向ける。体幹を働かせて、右脚でブロックをしっかりはさみながら、左脚をゆっくり天井のほうに引き上げる。手で床を押しながら腕を伸ばす。体重を前方に移しながら、右足のかかとを上げて拇趾球で体を支え、腰を肩の上にもっていく。体を前傾させていき(必要であれば、片足で小刻みに跳ねながら)、右足を床から引き上げる。このとき左脚を動かしたり揺らしたりしないようにする。脚でブロックをはさみ続けながらも、内腿同士を寄せ合う。呼吸を繰り返す。反対側も。

どのハンドスタンドのバリエーションでも、体幹を働かせるほどポーズが安定する。

12通りのブロックの使い方
アドームカヴルクシャーサナ(下向きの木のポーズ)のバリエーション
photo by Ty Milford

⑧ガンダベールンダーサナ(あご立ちのポーズ/恐ろしい顔のポーズ)

ブロックの利点】
ブロックを使うと肩の回旋筋腱板の負担が軽減する。また、筋肉が鍛えられて頸椎にかかる圧力も軽減する。
HOW TO

チャトランガから始める。左右の肩の下に1つずつブロックを置く(高さはいちばん高くするか中間の高さにする)。腰を引き上げ、足を手のほうに歩かせてダウンドッグのような形をつくる。足を歩かせることができなくなったところで、両肘を体側のほうに引き入れる。目線は少し前に向け続ける。左脚を天井に向かって引き上げる。手で体重の大部分を支えながら、肩をそっとブロックにのせる。右足のかかとを上げて、ゆっくり右脚を左脚の横にもっていく。太腿を合わせて両側から押す。呼吸を繰り返す。

12通りのブロックの使い方
ガンダベールンダーサナ(あご立ちのポーズ/恐ろしい顔のポーズ)
photo by Ty Milford
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by Jenny Clise
photos by Ty Milford
hair&make-up by Sherrie Long
translation by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.83掲載

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ヨガジャーナル日本版編集部

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