慢性的な肩こりに悩む人が使いすぎている筋肉は?ポイントを押さえた肩こり解消マッサージ&ストレッチ

 慢性的な肩こりに悩む人が使いすぎている筋肉は?ポイントを押さえた肩こり解消マッサージ&ストレッチ
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磯沙緒里
磯沙緒里
2022-11-05

慢性的な肩こりで悩んでいたり、肩こり改善のためにストレッチやマッサージをしてみてもすぐに戻ってしまうなんて声をよく聞きます。しつこい肩こりも、ポイントを押さえたケアを行うことで改善しやすくなります。今回は、肩こり改善のためのポイントをお伝えします。

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肩こりに悩む方が使いすぎている筋肉とは?

慢性的な肩こりにお悩みの方の多くが、日常生活の中で知らず知らずのうちに僧帽筋や菱形筋を固めてしまっています。以下のような場面に心当たりはありませんか?

・デスクワークをしていると、気づいたら肩が上がって首が前に倒れている
・家事や力作業の最中に、肩をすくめていたり肩まわりに力を入れていたりする
・育児をしながら、前屈みになっていたり背中を丸めて首を突き出している
・寒さを感じたとき、肩や首をすくめて過ごす癖がある

このような動作に共通するのが、僧帽筋や菱形筋を使い過ぎてしまうということです。肩こりや肩まわりの疲れを感じて、肩をまわしたり揉んでみたりするのは、これらの筋肉を無意識にほぐそうとしているのです。

僧帽筋と菱形筋
イラストAC

しかし、僧帽筋や菱形筋を自力でほぐしたり、マッサージしてもらって楽になってもすぐに戻ってしまうのは、根本的な解決になっていないからといえます。どうしたらいいのでしょう?

使い過ぎとは反対に、使えるようになるべき部位とは?

ほぐしてもすぐに肩こりが復活してしまう場合、僧帽筋や菱形筋を使い過ぎているのに対して、普段使えていない部位があるのです。この部位を使えるようになることが解決に繋がります。

固めてしまっている筋肉は、肩甲骨を引き上げて内側へ寄せる動きと関わりがあります。いつも肩が上がっているような状態になりやすいのは、これらの筋肉を使っているから。それに対して、肩甲骨を引き下げて外へ開く動きと関わりがあるのが前鋸筋です。前鋸筋は脇の筋肉ですので、普段から脇の筋肉を使えるようにすることで首や肩の筋肉ばかり使いすぎる状態を改善できるのです。それでは、どのようにして脇の筋肉を使いやすくすることができるのでしょうか。

前鋸筋
イラストAC

2つのポイントを押さえて肩こりを効果的に改善しましょう

肩こり改善のためのポイント1つ目は脇です。脇の筋肉を使いやすくする方法をご紹介します。

脇の筋肉を使いやすくする方法

1. 座った状態で左手で右脇の窪みを押さえ、軽くマッサージします

2. 右脇を左手で押さえたまま右腕を回しましょう

3. 反対側も同様に行います

肩こり解消 腕回し
photo by Saori Iso

4. 仰向けになり、両膝を立てて両腕を天井に向けて真っ直ぐ伸ばします

5. 脇を締め、肩甲骨を床に押しつけるようにして、肘を伸ばしたまま両腕を手前に引き込みます。4〜5を5回ほど行いましょう

肩こり解消 脇の引き込み
photo by Saori Iso

胸ほぐし

胸の筋肉も使いすぎて固まりやすい部位です。胸の筋肉が固まることでや肩甲骨の動きが悪くなりやすく、肩こりへと繋がります。また、脇の筋肉への影響も出やすい部位なため、胸の筋肉もほぐしておきましょう。

1. 座った状態で、胸の真ん中へ人差し指から小指までを当て、指先を縦に動かしながらマッサージします。30秒程度行います

2. 指一本分外側へずらし、同様にマッサージしましょう

胸ほぐし
photo by Saori Iso

動画を見ながらストレッチも行いましょう

時間があれば、以下の動画を見ながらストレッチも行いましょう。ポイントを押さえて改善しつつ、ストレッチも行うことでより楽になりやすいでしょう。固まっているとすぐに効果を感じにくいことがあるかもしれませんが、最初は2日に1回を目安に続けてみてください。

 

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磯沙緒里

磯沙緒里

ヨガインストラクター。幼少期よりバレエやマラソンに親しみ、体を使うことに関心を寄せる。学生時代にヨガに出合い、会社員生活のかたわら、国内外でさまざまなヨガを学び、本格的にその世界へと導かれてインストラクターに。現在は、スタイルに捉われずにヨガを楽しんでもらえるよう、様々なシチュエーチョンやオンラインでのレッスンも行う。雑誌やウェブなどのヨガコンテンツ監修のほか、大規模ヨガイベントプロデュースも手がける。



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前鋸筋
肩こり解消 腕回し
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胸ほぐし
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