「ストレス性胃腸炎が辛い」アンジャッシュ児嶋の不調を解消!痛みを和らげる【ツボ刺激&ストレッチ】
体の不調あるあるを、アンジャッシュ・児嶋一哉さんがヨガで解消していく本連載。忙しくて心身のメンテナンスを忘れがちな毎日も、簡単ヨガでヘルシーに!
今回のお悩み【ストレス性胃腸炎】
緊張状態が続くと胃が痛くなったり、急にお腹が痛くなることも……
仕事で緊張する場面が多かったり、ストレスを感じたりすると、胃が痛くなったり、お腹を壊したり。一般の人でも、緊張すると急に腹痛に襲われてトイレに駆け込む……なんて話を聞くことがあります。僕は、胃が痛いときには胃薬を飲むくらいしか対処法を知らないけれど、ヨガで症状が和らぐ方法があったら知りたいッス。
解消ポイントは?
胃と大腸の経絡を刺激して養生しよう
ストレス性胃腸炎はその名の通り、ストレスによる不安や緊張、自律神経の乱れなどが原因です。悩みがあるとつい考えすぎてしまいますが、そうなると思考はどんどん悪い方向に陥り、体も緊張状態が続くので交感神経が優位なままに。精神が休まらないと自律神経が乱れ、血流も滞り、内臓の動きも悪くなって胃腸の不調を招きます。まずは悩みすぎないことが一番ですが、加えて東洋医学的に胃と大腸の経絡を刺激しながらヨガを行うと、簡単に効果を実感しやすいので取り入れてみましょう!
WORK1⃣ 脚のツボ刺激
脚の膝下には、胃の不調や下痢、腰痛などに効く「足三里」、もうひとつ「陰陵泉」という胃のツボがあります。押して痛いのは不調がある場合が多いですが、指で指圧することで胃の働きを改善できます。
HOW TO
足三里は膝の外側から指4本下がった点。陰陵泉は内くるぶしから骨沿いに指を上へたどり、骨がくぼむ点。親指で3秒押してゆるめて。
◎動きのポイント
不調があるときにツボを刺激すると強い痛みを感じることがありますが、まずは3秒くらいゆっくり圧を加えて、ゆっくり指の力を抜く、を10回繰り返します。あまり強く押しすぎないように、痛気持ちいいくらいの指圧加減がオススメです。
【番外編】前腕や顔をなでるだけ!簡単ストレス緩和法
前腕や顔には自律神経のバランスを整え、安心感やリラックス効果を高める感覚器「C触覚線維」が集中。そのため前腕や顔を優しくなでるのも、緊張やストレスを和らげるのに効果大!
■腕をさする
前腕の内側に手のひらを密着させて1秒間に5㎝進む程度にゆっくりなでながら、何度か往復。
■顔をなでる
顔も強く押さずに、両頬に両手をそっとタッチしたら、上から下へ、何度か優しくなでる。
WORK2⃣ 胃&大腸の経絡伸ばし
「胃経」は足の人差し指から前腿、体の前面を通って目の下まで通る経絡。「大腸経」は、手の人差し指から反対側の鼻の脇まで通る経絡。それぞれを伸ばすポーズを日常に取り入れると効果的。
《胃》
前腿から体の前面をストレッチすることで、「胃経」を伸ばせるスプタヴィーラーサナ。片脚ずつ、できる人は両脚同時に。
スプタヴィーラーサナのアレンジ
割座でつま先をお尻の横につけ、上体を後ろに倒して肘をつく。膝は浮かないように。できる人は背中を床につける。(3~5呼吸)
《大腸》
人差し指の先から腕を通って鼻まで走る「大腸経」を伸ばすのがコツ。人差し指を突き出すと、効果大。
チャイルドポーズのアレンジ
正座で両手を後ろに、親指同士をひっかける。人差し指をぐーっと遠くへ突き出しながら、上体を股関節から前へ倒す。できる人は頭を床に。(5呼吸)
◎動きのポイント
スプタヴィーラーサナは膝が浮かず、腰も反らないように。チャイルドポーズのアレンジは人差し指を遠くへ突き出すのがポイント!肩が上がらないようリラックス。ポーズから離れるときはゆっくりと頭を起こして。
簡単ストレス解消法を知っておくと安心です!
「足三里、軽〜く押しただけなのに、ビックリするくらい痛かった〜(苦笑)。胃のツボらしいからやっぱり胃が弱ってるんだろうな。前腕や顔をなでるのは気持ちいいし確かに落ち着きますね!」と話す児嶋さんに、仁平先生がこう解説します。
「不調があると痛みが強くなることが多いですね。足三里は胃や腹痛にも効くツボなので、児嶋さんは余計に痛かったのかもしれませんね。前腕や顔をさするのは、緊張やストレスを感じたとき簡単にできるリラックス法。固まっていた心身が解けやすくなるので、自分を労わる気持ちで行ってみてください!」
試してみた感想は…?
ヨガ×東洋医学は初めての体験。相乗効果を楽しみたいです!
スプタヴィーラーサナはテレビを見ながらよくやっているんだけど、胃の経絡を刺激する効果もあったとは知らなかった!ツボや経絡って今まで意識したことなかったけど、相乗効果を実感したので続けたいですね。
児嶋一哉さん
1972年生まれ。俳優業でも高い評価を受ける。現在は、YouTubeチャンネル「児嶋だよ!」も配信中。2008年にヨガを始め、2016年、2022年に本誌主催アワードで「ベスト・オブ・ヨギ」を二度受賞。近著に『おっさんずヨガ』(インプレス)、エッセイ集『俺の本だよ!!』(世界文化社)がある。
教えてくれたのは…仁平美香先生
ヨガインストラクター、女性のためのヨガ協会代表。セミパーソナルヨガ&整体サロン「WAY TOKYO」主宰。月経血コントロールヨガや、産後ママのためのメンテナンスヨガなど、女性向けのヨガを中心に指導を行う。著書をはじめ、雑誌監修なども多数。
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