【慢性的な消化不良を感じている人必見】消化を手助けする3つの方法|3人の食の専門家が解説
ヨガジャーナルアメリカ版の人気記事を厳選紹介!3人の専門家に、消化を手助けするコツを聞いた。
自然療法
慢性的な消化不良の要因に共通しているのがストレスだ。精神的に疲れていると胃酸の分泌量が減り、消化機能が低下するためだ。自然療法が緊張を抑え、胃のトラブルが軽減する。
●サプリメントを摂ろう
毎回の食事とともに、消化を助ける自然由来の化合物HCI(塩酸)が含まれる消化酵素を摂ろう。プロバイオティクスも腸内フローラのバランスを整え、消化機能を改善する。最低でも2種類の菌が入っているものを選ぶようにしよう。
●アップルサイダービネガーを飲もう
ガスによる腹痛の主な原因は、胃酸の分泌量の減少だ。アップルサイダービネガーは腸内に酸を送り込み、消化の働きを促し、腹部の張りを解消し、ガスによる腹痛を軽減する。食前に、同量の水で薄めたものを大さじ1~2杯飲んでみよう。
●ハーブを試そう
アカニレやマシュマロウルートには鎮痛効果があり、胃壁に膜をつくって保護し、消化機能をサポートする。また、ミントはガスやお腹の張りを解消する。これらのハーブでお茶をつくり、食事の間や食後に飲んでみよう。
アロエジュースは抗酸化物質として働き、炎症を抑える。アロエジェルのみが含まれている製品を探そう。アロエの粘液や全葉エキスは下痢や腹痛を引き起こすことがある。
◎トリシア・ピンジェル
アリゾナ州スコットデール拠点のNMD(自然療法医)
ヨガ
お腹が張ったりガスがたまったりする不快感は、ヨガで和らげることができる。消化機能を健全に保つために重要な、呼吸と体の動きを組み合わせたアーサナのプラクティスは、腸の健康をサポートする。また、ヨガで心と体のつながりが育まれると、いつ、どのように、何を食べるかを、より意識的に選択できるようになる。ここで紹介する穏やかなリストラティブのポーズから始めてみよう。自己批判や苛立ちで症状を悪化させないよう、辛抱強さと許しの態度を育てるクシャマの実践も忘れずに。
●横向きに寝るシャヴァーサナ
体の左側を下にして横になり、消化不良や過度の満腹感を和らげよう。首と背骨が真っすぐになるよう頭の下に枕を置き、両足の間にボルスターかピローを挟もう。鼻から呼吸し、徐々にゆっくりにしながら、肋骨と腹部上部が広がるのを感じよう。
●スプタバッダコナーサナ(横たわった合せきのポーズ)かサポートを使って横たわるポーズ
これらのポーズは腹部にスペースをつくり、広げることによって、お腹の張りを改善する。ブロック、たたんだブランケット、ピローなどのプロップスを使って体をサポートしよう。鼻から穏やかな呼吸をして神経系を静めよう。
◎ケリー・メイオーカ
E-RYT500、RPYT(登録マタニティヨガティーチャー)全米ヨガアライアンス委員会議長
栄養
消化という点からは、どのように食べるのかが、何を食べるかと同じぐらい重要になる。満腹になるまで食べず、満足感が得られたらやめる。こんなふうにしてみよう。
●ゆっくりと食べる
早食い(急いでいたり、長時間食べられなかった後のがつがつ食い)は、消化不良の原因になりやすい。食べ物をよく噛むことで、消化に必要な時間が体に与えられる。
●気泡をのみ込まない
炭酸水やスパークリングウォーターなど、炭酸入りの飲み物の小さな気泡が腹部にたまると、ガスが溜まった感じや、不快な満腹感となることがある。ガムを噛んだり、タバコを吸ったりするのも同様なので、避けるようにしよう。
●引き金となるものを知る
人間の消化機能は人それぞれまったく違う。乳製品が摂れない人も、トマトが食べられない人もいる。だが、多くの人が消化できない食物もある。牛の乳が使われた乳製品、玉ねぎ、ニンニク、小麦(グルテン)、大豆、カフェイン、アルコール、コーン、卵を食べた後の感覚に注意しよう。これらを避けると、不快感が消えることもある。
●辛いもの、油っこいもの、高脂肪のものを同時に摂らないようにしよう
辛く、油っこく、高脂肪の食べ物を避け、食べるならどれか1つにしておくといい。辛いものは油を使わずに調理し、高脂肪のものはマイルドな味つけにしよう。
◎エミー・キンバーレイン
RDN(管理栄養士)、LDN(登録栄養士)Academy of Nutrition and Dieteticsのスポークスパーソン
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