【老化スピードを速めない食事法】消化器内科医が教える!スキンケア以上に大切な「食べ方ヒント」

 【老化スピードを速めない食事法】消化器内科医が教える!スキンケア以上に大切な「食べ方ヒント」
AdobeStock

年齢は同じなのに老けて見える人と、老け込まない人がいます。その差はどこからくるのでしょうか。加齢以外にもある老化を早める原因と、手間もお金もかけずにできる対策について、『老けない人が食べているもの』(アスコム)の著者であり消化器内科医の工藤あき先生にお話を伺いました。

広告

どんなに高価な化粧品も浸透するのは表皮まで、インナーケアに意識を向けて!

年齢を重ねるほど機能性の高い化粧品に興味がわき、「肌のハリを取り戻せるなら」と数万円の高級化粧品に手が伸びることも。果たしてその効果は?

「化粧品に含まれる成分は分子量が大きいため、皮膚を外側からカバーして保湿できても皮膚の深部組織には到達しません。それはどんな高級化粧品であっても同じです。浸透率の高さを謳っている化粧品もありますが、皮膚の内側にある表皮への浸透率であり、表皮の奥にある真皮にまで栄養成分を届けることはできません。なぜなら人間の皮膚は、外部からさまざまな成分がむやみに入ってこられないようにつくられているからです。ですので外側からのケアと併せて、食事で体の内側のコンディションを整えることが大切なのです」(工藤あき先生)

では、老化スピードを速めないために、どのように食べ方に気を付けたらよいのでしょうか?

ヒント①老化を進める「酸化」と「糖化」を防ぐ食べ方を心がけよう

肌や髪のエイジングサインが気になり始め、見た目が実年齢以上に老け込んできたと感じたとき、頼りたくなるは機能性化粧品や美容医療です。もちろん外側からのケアも大切ですが、根本的にケアするには「体の中で起こっている老化現象」に目を向ける必要があります。

「老化を促進させているのは、体の中で起こっている『酸化』と『糖化』です。まず酸化とは体のサビのことで、呼吸によって体内に取り込んだ酸素は化学反応によって活性酸素に変化します。活性酸素は体を守る免疫機能として働く一方で、増えすぎると酸化してメラニン生成を加速させてシミをつくったり、コラーゲンを破壊して皮膚をたるませたりします。一方の糖化は体のコゲとも呼ばれ、余分な糖質がタンパク質と結合してAGEs(最終糖化産物)になり、それが肌のくすみ、ハリの低下、乾燥などにつながります。40歳を過ぎると酸化ストレスに対抗する活性酸素分解酵素が急激に減少するため、酸化ストレスが蓄積されて糖化を引き起こし、糖化によってさらに活性酸素分解酵素が減少して活性酸素が発生するという老化スパイラルに。酸化と糖化は別物ですが、実はつながり合って負の連鎖を引き起こしているのです」(工藤あき先生)

酸化と糖化はショッキングな現象ですが、老化に原因があるということは対策が可能ということ?

「老化を完全に止めることはできませんが、老化スピードは変えられる可能性があります。その方法が食事。酸化の最大の敵は揚げ物です。油は空気中の酸素と反応して酸化し、それは時間が経つほど進行します。家で揚げたてを食べるぶんにはいいですが、お弁当やお惣菜の揚げ物を頻繁に食べる人は酸化物を摂取していることになり体内の酸化が進むので要注意。また糖化を促進するのはお砂糖たっぷりのスイーツ。食べ過ぎはもちろんのこと、血糖値を急上昇させる食べ方も糖化を進行させるので控えましょう。食生活に少し気をつけるだけで不自然な老化は止められます」(工藤あき先生)

糖化
イラストAC
広告

AUTHOR

ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

糖化
めかぶ
黒豆
アーモンド
画像
画像