だるさ、頭痛、めまい、耳鳴り…その不調、台風が原因かも?低気圧不調の予防とセルフケア
雨が続いたり、すっきりしない天気が続くと出てきやすいのが気象病ともいわれる低気圧による不調。梅雨の時期も多くみられますが、低気圧が通過する春や秋、そして台風が日本付近に頻繁に接近する今の時期は強い症状が出てきやすい時。身体を整えて低気圧による不調を乗り越えていきましょう。
台風の時期に要注意 低気圧による不調
雨が降ると、頭痛がひどい、だるくて動きたくない…。梅雨時期に経験したこの不調が、さらに強くなりやすいのが、台風が日本に接近しやすい晩夏から秋のはじまり頃。
気圧の変化が身体の水分バランスや自律神経に影響を与えて、交感神経が強くなりすぎれば、痛みなどの不調にとして現れます。そして、副交感神経が過剰になれば、だるさなどの症状が出てきます。自律神経のバランスが崩れていると何かひとつというだけでなく、さまざまな症状が出てきます。
症状でもっとも多いのが、気圧性の頭痛。その他にもめまいや耳鳴り、吐き気や食欲不振、関節痛や神経痛、首や肩の痛みなどの身体の不調や、やる気がなくなり、鬱々とするという心に症状が出る方も。
気圧の変化が大きければ大きい程、体に与えるストレスは多くなります。そうするとなんとか調整しようと自律神経が活性化。ゲリラ豪雨や台風が起こりやすい季節は速く急激な気圧の変化が起こり、強い症状をもたらしやすい季節といえます。
低気圧不調を予防する生活とセルフケア
つらい症状が出る前に、普段から自律神経を乱さないように規則正しい生活をすることが一番の予防策。まずはバランスよい食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけましょう。血糖値の乱高下は自律神経を乱す要因なので、低気圧による不調がつらい方は甘いものは摂らないようにするか、野菜やタンパク質などの後に少量にするとよいでしょう。そしてアルコールの取りすぎも症状を悪化させる可能性があるので、症状がつらいときは控えるなどの工夫も必要です。その他、呼吸を整えたり、耳をゆるめると症状が緩和することもあるので、以下にセルフケアを紹介します。
耳をゆるめて頭部をセルフケア
1)耳を人差し指と中指で挟んで円を描くように回す。前まわし、後ろ回し、ゆっくりと3回ずつ程度行う
2)耳の上の方をつまんで上にひっぱる
3)耳の中央付近をつまんで横にひっぱる
4)耳たぶをつまんで下に引っばる
ポイント:2~4のプロセスで引っ張る際は、痛くない範囲でやさしくゆっくり2~3回行いましょう。自宅など可能であれば、耳をひっぱるセルフケアは、舌をべーっと下方向に突き出すと更に頭部をゆるめる効果がアップします。
胸式&腹式風船呼吸
1)床で安楽座になるか椅子に座り、おしりを左右にゆすり、ゴリゴリあたる坐骨を座面に対して立てる
2)みぞおちのあたりを前に突き出さず、かといってつぶさないように気を付けてお腹をやさしく上にひきあげる
3)百会(頭頂部 耳と鼻のラインの延長線上)が天井に向かって吊られているように意識して座る
4)胸の中心に指先をあて、胸を風船のようにイメージして、吐くときに胸の風船がしぼみ、吸う時にふくらむイメージで呼吸を5呼吸程続ける
5)次に下腹部に指をあて、お腹を風船をイメージして、吐くときに胸の風船がしぼみ、吸う時にふくらむイメージでゆったり5呼吸ほど続ける
ポイント:大人になると、カラダの背面側が硬くなってしまいがちで、前面だけしか膨らんでいないことも。胸やお腹を膨らませるときに、前だけが開く感覚ではなく、背面側や側面側も広がるように練習していきましょう。
AUTHOR
仁平美香
WAY-TOKYOヨガ&ボディケアサロン主宰 パーソナルヨガおよびグループレッスンの他、オイルマッサージ、指圧整体等を様々な年代のクライアントに提供。ヨガ講師(WomensAwarenessYoga、月経血コントロールヨガ、産後、マタニティヨガ等、講師養成スクールにて講師育成を行うほか、イベントやレギュラークラスで指導中)、栄養士。女性のためのヨガ協会代表。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等8冊の著書がある。雑誌・WEB等コラム連載&監修多数。
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