【夏のだるさ対策】「熱中症」に潜む「冷房病(クーラー病)」に要注意!見分け方と対策法

 【夏のだるさ対策】「熱中症」に潜む「冷房病(クーラー病)」に要注意!見分け方と対策法
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半田葉子
半田葉子
2022-07-27
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4.「熱中症」とは

熱中症とは、高温の場所で起こる熱による障害の総称です。体温コントロールがうまくできず、運動や暑熱などから身体に熱がこもることで生じる体の障害全般を指し、「高温障害」とも言われています。軽症の「熱けいれん」、中等症の「熱疲労」、重度の「熱射病」などがあります。

熱中症
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熱中症は大きく分けて2種類あります。

①日射病…炎天下で強い直射日光を受けて発症した症状

【原因】大量の汗をかき、脱水症状で一時的に心臓へ戻る血液が不足することで起こります。
【症状】水分が枯渇し汗がでなくなり、極度の疲労めまい吐き気頭痛、悪化すると意識が朦朧とし意識不明になる場合もあります。

②熱射病…閉め切った部屋や車の中など、高温多湿の場所で発症した症状

【原因】高温多湿の場所に長時間いることで、体内に熱がこもり、脳の体温調節機能が低下して重度の意識障害を起こす場合があります。
【症状】あまり汗をかかず、顔や身体がほてり、体温が高くなり39度を超えることもあります。日射病と同じく極度の疲労めまい吐き気頭痛、悪化すると意識が朦朧とし意識不明になる場合もあり、冷却療法で身体の温度を下げる必要があります。
日射病と違い、炎天下で発症する日射病とは異なり、屋内や冬場に起こることもあります。

どちらも死につながる可能性があるため、重度の場合はすぐに病院へ運ぶ必要があります。

5.汗と一緒に奪われる「ミネラル不足」からの不調

汗には水分の他にたくさんの「ミネラル」が含まれています。

汗はしょっぱく、ナトリウム(塩分)が体外に排出してしまいますが、その他にもカリウムマグネシウムも含まれています。ナトリウムやカリウム・マグネシウムなどのミネラルが体外に排出されてしまうと、疲れむくみ筋肉のけいれん片頭痛になる恐れがあります。

塩レモン
photoAC

また、汗を掻くことで血液中の水分が減り、血液濃度が高まり血液がドロドロになる可能性も高くなります。血液がドロドロになると動脈硬化を引き起こし、血液が流れにくくなることで、心筋梗塞脳梗塞大動脈瘤など、重大な病気を引き起こすことにつながります。私たちの身体は60%が水分(体液)からできており、中でも塩分はとても重要なミネラルとされています。質の良い水分・塩分摂取を心掛けましょう。

※水分と塩分については||【月のサイクルに沿った過ごし方】身体の中の「水分」と「塩分」の神秘(塩分編)||・||【月のサイクルに沿った過ごし方】身体の中の「水分」と「塩分」の神秘(水分編) ||でも解説しています。

6.熱中症・冷房病、どちらにも関係している「自律神経」

自律神経とは、呼吸や体温調整、血圧、消化などを作用する、私たちが意識しなくても24時間働き続けてくれている神経で、「交感神経」「副交感神経」にわかれます。

通常、交感神経は日中に優位になる「活動」する神経で、副交感神経は夜に優位になる「休息」する神経です。普段、私たちの体はこの交感神経と副交感神経の「自律神経」のバランスが保たれることにより、正常な毎日を送ることができています。

自律神経
yoko handa

イラストからもわかるように、この自律神経は環境や寒暖差、体温や睡眠などさまざまな神経バランスを保つ役目をしていますが、これが乱れることにより自律神経がバランスを崩し、体調不良を起こします。日中の暑さと冷房の寒さによる寒暖差ストレスや、暑さによる睡眠障害などが起こるこの夏の時期は、自律神経も乱れやすく、「だるさ」の大きな原因になっています。

※自律神経については||【自律神経スイッチの入れ方】春のだるさを吹き飛ばす!簡単「乱れた自律神経を整える方法」||でも解説しています。 

7.暑さ対策だけでなく寒暖差対策も心がけましょう

暑さを和らげるために気温や体温を下げることは大切ですが、冷たいものを多く摂りすぎたり、必要以上な冷房の温度設定、急なクールダウンは暑さからくる「だるさ」気温の変化からくる「だるさ」の両方の「だるさ」へと繋がってしまう恐れがあります。

直射日光を避ける、アイスや氷ではなく自然と身体の熱を取ってくれる夏野菜を積極的に摂る、湯舟に浸かり汗を流す、身体を冷やし過ぎない、水分や塩分など不足しがちな栄養を意識する…。身体に熱がこもらない暑さ対策と共に、冷房病(冷え)からくるだるさの原因になる寒暖差対策を意識し、夏を気持ちよく過ごせるように寒暖差対策も心がけてみましょう。

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半田葉子

半田葉子

バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_



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