【月のサイクルに沿った過ごし方】身体の中の「水分」と「塩分」の神秘(塩分編)

 【月のサイクルに沿った過ごし方】身体の中の「水分」と「塩分」の神秘(塩分編)
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半田葉子
半田葉子
2022-06-17

月が人間や動物・地球に与える影響は「満月に生理や排卵日が重なる」「ウミガメやサンゴの産卵が増える」「大潮になる」などさまざま。そして私たちの体の約60%は水分(体液)であり、その体液の塩分濃度は地球に生命が誕生した頃の海水の塩分濃度と同じとも言われています。また、満月・新月は気圧にも関係があり、気圧の変化で体調不良を起こす理由のひとつに体内の水分バランスの乱れがあります。 今回はそんな月と私たちの身体の水分量・塩分濃度についてを、vegan菓子 [素果子 | sugashi ] 店主で、食と腸に関する生活指導・腸マッサージも行っている、半田葉子さんがお伝えします。

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もくじ

1.月のサイクルとは
2.私たちの身体の塩分濃度と月との関係
3.むくみや体調不良と月の満ち欠けについて

4.気圧の変化からくる体調不良と月との関係
5.上手な塩分の摂り方

1.月のサイクルとは

月は、新月→上弦の月→満月→下弦の月→新月というサイクルの繰り返しであり、そのサイクルは約28日周期、女性の月経の周期とほぼ同じと言われています。

moon
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満月に生理や排卵日が重なる、ウミガメやサンゴの産卵が増える、犯罪や事故が増える、涙もろくなる、太りやすくなる、満月から新月にかけて痩せやすくなる、新月は浄化のエネルギーが高まる、など、月の影響を受ける事柄には諸説あり、研究や論文なども多数出ています。

信憑性に欠けるものもあれば、満月にウミガメやサンゴの産卵が増える、満月・新月は潮の満ち引きが一番大きくなる「大潮」になる、など、事実として知られている事柄も多くあります。

東洋医学でも月のサイクルを考慮した治療方法もあり、農作物の栽培方法にも、月の満ち欠けや天体のリズムに合わせて栽培する「バイオダイナミック農法」という方法があります。

バイオダイナミック農法で作られたオリーブオイル F
バイオダイナミック農法で作られたオリーブオイル Finca La Torre

また、紀元前より人々は月や星を利用し天体観測占星術が行われたり、ヨガにも月にまつわるアーサナメソッドが多く使われるなど、目に見えないものを含め古来より現代に至るまで、私たちは様々な形で月の影響を受けています。

2.私たちの身体の塩分濃度と月との関係

私たちの身体の約60%は水からできています。
人間の体液の塩分濃度は約0.9%、海水は約3.5%と海水の方が高いのですが、生体の細胞質基質の電解質組成は地球に生命が誕生した当時(脊椎動物が生まれた時)の海水の塩分濃度は約1%と言われ、人間の体液とほぼ同じ濃度であったと言われています。

以前に鼻洗浄をご紹介しましたが、鼻洗浄に作る洗浄液の食塩水の塩分濃度も体内塩分濃度と同じく約0.9%です。濃くても薄くても鼻がツンとしてしまいますが、0.9%の濃度の洗浄液は痛みはまったく感じません。

また、私たち人類の誕生が、「人類の祖先は魚類が海から陸上に進出した」「お腹の中に命を宿した赤ちゃんが人間として生まれてくるまでには、魚類→虫類→哺乳類と言う動物の進化の歴史をたどっている」「羊水の塩分濃度は約1%」などとも言われ、私たちの身体と地球の海や月が深く関係していると感じることができるでしょう。

※鼻洗浄については||【花粉症状や鼻づまりによる不調を緩和】鼻洗浄(鼻うがい)にチャレンジしてみない?効果とやり方||で解説しています。

3.むくみや体調不良と月の満ち欠けについて

「塩分を摂り過ぎるとむくみやすくなる」と良く言われていますが、これも体内塩分濃度と深く関係しています。
体内塩分濃度は通常一定に保たれているため、塩分を摂り過ぎて濃度が高くなってしまった身体は、体内塩分を薄めようと身体に水分を溜め込もうとします。塩分濃度が高ければ高いほど身体の水分の循環が滞り、これがむくみとして現れます。
その他、静脈の血圧上昇により心不全下肢静脈瘤血栓子宮筋腫などの病気を引き起こす原因やリンパの流れを悪くする原因など、さまざまな症状の原因につながります。

倦怠感
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逆に汗をかく季節は、汗と一緒に塩分が外に出てしまうため、体内塩分濃度は低くなりがちです。塩分濃度が低くなると、筋肉の痙攣頭痛吐き気倦怠感などの症状が出たり、身体が塩分濃度を一定に保とうと尿で水分を排出、結果、脱水症状へとつながる恐れも発生します。

塩分濃度が一定に保たれている状態の時でも、むくみやだるさとして現れやすくなるのが「満月」「新月」。この時期は、海は月の引力により海水が膨張し満潮と干潮の差が一番大きい「大潮」になります。それと同じように私たちの身体の中の水分も膨張しやすくなるため、顔や足などの「むくみ」「だるさ」として現れます。また女性は、満月・新月と生理が重なると、生理時に増える黄体ホルモンの分泌量の影響で更にむくみやすくなるため、特に月の影響を受けやすくなります。※半月は満潮と干潮の差が一番小さい「小潮」になり、一番安定している期間とも言えるでしょう。

※むくみやだるさなどの、水と身体の巡りについては、||体がだるい・疲れ・倦怠感…「湿邪体質」が原因かも?【東洋医学】に学ぶ梅雨時期の過ごし方||でも解説しています。

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半田葉子

半田葉子

バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_



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